松江の歴史と文化に出会う船の旅。 親子で楽しむ癒しのアトラクション「堀川遊覧船」

船頭さんの軽快なガイドを聞きながら、国宝松江城をぐるりと囲むお堀の中を巡る遊覧船。子どもが喜ぶ乗り物としての楽しさはもちろん、いつもとは違う視点から街の歴史を探索するおもしろさも体験できます。

乗船場は、松江城入口付近の「大手前広場乗船場」のほか全3ヶ所あり、バスや車に代わる移動手段として、松江城周辺の観光プランにも取り入れやすいのがポイント。乗船する場所によって歴史・街並み・自然と、それぞれに特色のあるコースを巡るので、乗るたびに新しい発見と出会えるはずです。

船の上から、松江の街並みを眺めてみよう！

船からは、松江城の古い石垣や武家屋敷のほか、江戸時代に松江城下町で暮らした人々の姿を思い起こさせる痕跡を、いくつも見つけられます。宍道湖の水が流れ込む堀川には、鯉・ウナギ・亀・カルガモなどの生き物たちも数多く生息。季節によって表情を変える川辺の美しい自然にも心癒されます。

旅のハイライトは、橋くぐり。船の屋根を下げて、低い橋をくぐり抜ける瞬間は、ドキドキのアトラクション気分を味わえますよ！

船頭さんとおしゃべりしたり、橋の上から手を振ってもらったり、心温まる小さな交流が生まれるのも、のんびりと行く船の旅だからこそ。船に揺られながら、親子の会話ものんびりと楽しみましょう。

なんでも吸収する“今”だから、伝統芸能で新しい発見を「石見神楽」

石見神楽（いわみかぐら）は、島根県西部・石見地方の伝統芸能です。もともとは、歌や舞を神さまに奉納するための神事として生まれ、地域の人々に愛されながら、長い歴史の中で多様な発展を遂げてきました。

石見神楽は、子どもたちが演じる「子ども神楽」が盛んです。それだけ、子どもでも親しみやすい芸能であると言えます。

伝統芸能だからと難しく考えすぎず、まずは舞台で繰り広げられる物語を素直に楽しんでください。親子で初めての鑑賞なら、事前に演目のあらすじを調べておくのも良いでしょう。

こわい？かっこいい？やってみたい？

地域に根付く芸能には、その土地の風土や歴史が深く影響しています。文字や写真だけでは分からない、その場を包む空気感や人々の想いを感じとる体験は、子どもにとって印象深いものとなるはずです。

親子で鑑賞するなら、しまね海洋館アクアスからすぐの「アクアスはっしー広場」がオススメ。数ある石見神楽の演目の中から、特に人気が高く、初めて見る人でも楽しめる演目を無料で鑑賞できます。神話に登場する神様たちを題材にした、子どもにも分かりやすいストーリー展開の舞台が多いのも特徴です。

恐ろしい顔で神様を追い詰める鬼たち。

ピンチになっても、果敢に悪者に挑む神様。

息をのむ戦いを制するのは、一体どちらか———。

そう、石見神楽はセリフが分からなくても大丈夫。舞台で次々と巻き起こる展開に、子どもから大人まで釘づけになること間違いありません！

どんな色が好き？世界にひとつだけの凧を作ろう「いぐり凧絵付け体験」

島で受け継がれる「いぐり凧」作りを通じて、親子で楽しみながら隠岐の伝統に触れられます。

独特な形状の「いぐり凧」は、子どもの誕生など“おめでたいこと”があった際に揚げられる祝い凧として昔から親しまれ、とくに毎年4月に開催される「隠岐いぐり凧まつり」は県内外でも有名です。

絵付け体験では、地元ガイドさんのレクチャーを受け、下絵が付いた和紙に色を塗っていきます。

旅の思い出を、遊んで、飾って。

体験のメインは色塗り。小さな子どもでも、パパやママに手伝ってもらいながら挑戦できます。

お手本を見ながらキレイに塗る。
好きな色を好きなように塗る。

子どもの性格や個性に合わせて、自由な発想で色塗りするのが、素敵な作品に仕上げるポイントです。色塗りした和紙を骨組みに貼り付ければ、世界にひとつだけの「いぐり凧」の完成！

隠岐の広い空に揚げて楽しむもよし、お家に帰って飾るもいいですね。

みる・感じる・作る。アートを通じて心が動く美術館「浜田市世界こども美術館」

「みること」と「つくること」をコンセプトにした美術館。作品をみるだけではなく、作ったり、時には体験したり、、、と、子どもが自発的にアートの世界を楽しめる場所です。

展示のメインとなる企画展は、年間5~6回ほどテーマを入れ替えながら開催されます。親子で参加・体感できる展示も多く、企画展ごとにアートへの多彩なアプローチ方法が用意されているのが特徴です。謎解きしながらゲーム感覚で鑑賞できる展示や、体験型のさわって動きや音を感じる展示など、子どもから大人まで、好奇心をそそられるユニークなアート作品と出会えます。（※展示の内容は企画展により異なります。詳しくは公式HP等でご確認ください。）

ソウゾウを、カタチにするっておもしろい！

土・日・祝日の来館予定なら、自分で作品をつくる「ホリデー創作活動」に参加してみましょう。身近にある材料にアイデアをプラスすれば、世界に一つだけの素敵なアート作品に大変身！参加年齢に制限はないので、小さな子どももパパやママと力を合わせて作品づくりに挑戦できます。

子どもは誰でも芸術家。心に生まれたものを、真っ直ぐに表現する天才です。親子で一緒に笑って・感じて・考える時間は、周囲を取り巻く環境や人々の気持ちを、“子ども自身が察知・判断し、共感する力”を育む時間。

幼い頃から心動かすアートにふれることで、創造性や感性はより豊かになっていきます。

ここにしかない出会いが待っている。里山の古民家体験「とよかわの家」

居心地の良い古民家で地域の人々と交流しながら、古き良き里山の暮らしを体験できます。

季節ごとに内容が替わる体験プログラムは全部で4つ。豆腐作りや季節の和菓子作りなど、地域に暮らす“料理名人たち”にサポートしてもらいながら、かまどで火を焚く昔ながらの方法で素朴な家庭料理を作ります。また、薪割りをしてお風呂を焚く体験などを、希望に合わせてプラスすることも可能です。

家の中には手作りの囲炉裏、羽釜や石臼、五右衛門風呂など、現代の生活では触れる機会の少ない道具・設備がたくさん。子どもにとっては新鮮な体験ができる場所、大人にとっては懐かしい原風景に会える場所です。

“たのしい！”は、いくつ見つかった？

石臼を挽く。

薪割りをする。

かまどで火をおこす。

古民家で挑戦する作業すべてが、子どもたちは目新しく映るはずです。一つ一つの行程に手間や時間を掛けた分だけ、成し遂げたときの達成感も大きくなります。また、地域の人たちとの共同作業や会話を通じて、コミュニケーションスキルも培われるでしょう。

なにより、子どもは“自分でやる”のが大好き！パパとママも地域の人たちと一緒に、挑戦を全力で応援してあげてくださいね。

のどかな里山の自然と、みんなで作った美味しいお料理、そして地域の人々の優しい笑顔。時間がゆったりと流れる古民家で、心温まる家族のひとときを過ごしてみませんか。