2016年10月24日 公開
2017年、世界遺産登録から10周年を迎える石見銀山。今も当時の採掘坑道である間歩(まぶ)や銀により栄えた町並みを観光することができます。
龍源寺間歩は、世界遺産石見銀山遺跡の中で、常時公開されている唯一の坑道。
龍源寺間歩までは、便利なベロタクシーやレンタサイクルで気軽に訪れることができますが、オススメはガイドさんの案内で巡ること。龍源寺間歩までの道のりも、ガイドさんからの解説で目からウロコの連続なこと間違いなし!
採掘の技術、往時の暮らし、歴史、そして先人を敬い受け継いでいこうとしている土地の人々のスピリッツを、ガイドさんと歩いて感じてみましょう!
石見銀山遺跡と文化的景観を楽しくわかりやすく案内したいと、平成12年に結成されました。地元ガイドならではの親しみやすさと丁寧な案内が人気です。何気なく通り過ぎてしまいそうなところも、ガイドさんの説明で驚きの連続!歴史的背景など目に見えない部分もしっかりと教えてもらえます。
現在約70人の会員が活動し、平成27年に案内した観光客数は約40000人。「ガイドさんと歩いてなぜ世界遺産なのかがよくわかって、楽しく過ごせた。」という声がたくさん寄せられています。
石見銀山定時ワンコインガイド (予約不要) 「龍源寺間歩コース」
【料金】大人500円、中学生以下無料 ※別途龍源寺間歩への入場料
【定員】10名(事前予約可)
【日時】毎日2回 (1)10:30~ (2)13:00~ ※12月~2月の期間は(1)のみ
【集合】石見銀山ガイドの会事務局 [MAP]
石見銀山ガイドの会
〒694-0305 島根県大田市大森町イ824-3 [MAP]
TEL:0854-89-0120
※定時ワンコインガイド以外のガイドも行っていますのでお気軽にご相談下さい。
http://iwamiginzan-guide.jp/
石見銀山の一番の見所でもある「龍源寺間歩」ですが、 辿りつくまでの道のりにある各スポットも、石見銀山の魅力を感じるには見逃せないスポットばかりです。
それでは、ガイドさんと一緒に各スポットでのお話を聞きながら、龍源寺間歩を目指しましょう!
石見銀山を巡る観光コースの「町並み地区」と「銀山地区」の間にあり、公園内には、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」がよくわかる大森町のジオラマを展示。また、大森観光案内所、地元のお土産をそろえた売店、石見銀山ガイドの会もあります。
【ガイドさんから一言】
銀山地区への散策は、ここからスタートすると便利ですよ。大森観光案内所や石見銀山ガイドの会で観光のご案内をしていますから、ぜひお立ち寄りください。
石見銀山公園
〒694-0305 島根県大田市大森町イ826 [MAP]
TEL:0854-88-9950 (大田市観光協会)
写真右の空地がかつての番所跡
銀の道に設けられた繁栄の名残、番所跡柵内(さくのうち)と呼ばれる石見銀山の山内と大森町の境目にあった番所で、坂根口番所と並んで中心的な番所でした。人や銀の出入りを厳しく監視するほか、銀山に持ち込まれた商品への「十分一」(税)の徴収を行いました。
【ガイドさんから一言】
銀山と町の境目です。ここを過ぎれば石見銀山で、龍源寺間歩までが昔のメインストリートです。道幅もかわりません。龍源寺間歩までの間、昔は、道路の両横はびっしりと家並みが連なっていたことを思い浮かべながら歩いてみて下さい。
蔵船寺口番所跡
〒694-0305 島根県大田市大森町 銀山地区 [MAP]
TEL:0854-88-9950 (大田市観光協会)
大久保石見守長安は徳川家康に見いだされ、石見銀山初代奉行に任じられました。間歩の開発をすすめ、銀山経営や税制の改革、街道の整備などに取り組み銀の生産高を飛躍的に増加させるとともに、全国の鉱山の総奉行としても手腕を発揮しました。大久保長安の墓所は、現在、慶長10年(1605)に建立した正覚山大安寺境内にあり、寛政6年(1794)に事績を顕彰して建てられた紀功碑と供養塔(五輪墓)があります。
正覚山大安寺境内
【ガイドさんから一言】
大久保長安は慶長18年(1613)に病死しますが、家康から不正の疑いをかけられ、生前自ら建てた墓は取り壊され、財産もことごとく没収されました。石見銀山に第二次シルバーラッシュをもたらした人物の悲しい最期に、真実の是非を想像するばかりです。
大久保石見守墓所
〒694-0305 島根県大田市大森町 銀山地区 [MAP]
TEL:0854-88-9950 (大田市観光協会)
大森小学校は、世界遺産の中にある小学校。明治5年に開設され、昭和29年4月の場所に新築移転しました。小学校向かい側には、石見銀山初代奉行大久保長安の墓所があります。全校児童は、50年以上にわたって「石見銀山遺跡愛護少年団」の活動を続けています。
【ガイドさんから一言】
大田市内で唯一の木造、瓦葺の校舎で学ぶ子どもたちは、「石見銀山遺跡愛護少年団」として全国的に活躍する一方、全員が落語を演じることもできます。
大森小学校
〒694-0305 島根県大田市大森町2-32 [MAP]
TEL:0854-89-0613
展望台の上から遺跡全体を見下ろす事ができる
17世紀初頭の銀の精錬所である吹屋の跡地です。平成3年に発掘調査で発見され、日本で初めて伝えられた製錬技術である「灰吹法」で銀を取り出していたことがわかった貴重な史跡です。現在は、その様子がわかりやすいように整備し、露出展示されています。
【ガイドさんから一言】
1㎏の銀鉱石の中に含まれている1gほどの銀を取り出す技術が灰吹法。昔の人たちの知恵、技術の素晴らしさに驚きます。
下河原吹屋跡
〒694-0305 島根県大田市大森町 銀山地区 [MAP]
TEL:0854-88-9950 (大田市観光協会)
龍源寺間歩までの道のりには、石見銀山の豊かな自然環境を活かした遊歩道が整備されています。銀山川のせせらぎと共に散策を楽しみながら、龍源寺間歩を目指しましょう。
※工事等により、通行止になることがあります。
石見銀山 遊歩道
〒694-0305 島根県大田市大森町 銀山地区
TEL:0854-88-9950 (大田市観光協会)
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≫ ガイドさんと巡ろう!石見銀山(2) 「龍源寺間歩」後編