松江市民の暮らしに欠かせないのがお茶。観光で松江を訪れるなら、当地の “茶の湯文化” を実際に体験してみませんか。
おすすめしたいのが、国宝松江城から徒歩10分弱の場所にある「明々庵」です。武家屋敷などが並ぶ塩見縄手の高台にあり、城見台からは入母屋破風が美しい天守閣を抜群のロケーションで望むことができます。
城下町の風情を感じながら、抹茶や和菓子をいただいたり、出雲流庭園を歩いたりして、松江ならではの文化を味わってみましょう。
※入母屋破風・・・三角屋根の部分。千鳥が羽を広げたような曲線の屋根のことをいう。
写真左:大名茶人・不昧公(松平治郷)
松江に茶の湯文化を広めたのは、松江藩松平家7代藩主・松平治郷(不昧公)。藩の財政改革に注力する一方で、当代一の茶人として、作法やしきたりに縛られ過ぎない独自の流派「不昧流」を確立しました。
肩肘張らない茶道は庶民にも親しまれ、同時に和菓子文化も醸成。令和の時代の今も、松江の一般家庭では日常的に抹茶や和菓子が楽しまれています。
そんな松江の和菓子は数々の賞を受賞するなど評価が高く、味はもちろん目でも楽しめる芸術品として多くの人に愛されています。
日本神話を題材に、軽快なリズムのお囃子(はやし)に合わせ、豪華絢爛な衣装と豊かな表情の面を付けて舞う島根県西部(石見地方)の伝統芸能「石見神楽」。
鑑賞だけでも十分魅力的なのですが、さらにおすすめしたいのが普段なかなかできない「神楽体験」です。衣装を身にまとい、面をかぶって舞いに挑戦したり、神楽を盛り上げる楽器の演奏を体験することができます。また、体験の最後には、石見神楽を間近で鑑賞することも。今もこの地に息づく「石見神楽」の伝統美・技の魅力をぜひ体感してみましょう。
何にもさえぎられることのない絶景と昇ってくる朝日を眺めながら、地元の美味しいものを朝ごはんでいただく。そんな究極の “朝活” を楽しめるイベントが島根県にはあります。
それが、島根を代表する名峰「国立公園三瓶山」の山頂の一つである「大平山(たいへいざん)」で、春~秋にかけて月に数回開催されている「天空の朝ごはん」。その魅力を実際に体験した地元ライターがレポートします!
※記事の情報は2022年8月時点のものです
出雲大社のある出雲市の隣、島根県のほぼ中央にあたる場所にある『大田市』。その大田市にある、島根を代表する自然スポットが「国立公園三瓶山(さんべさん)」です。主峰の男三瓶山(標高1126m)をはじめ、6つの峰が環状に連なり、四季折々の自然を満喫できます。
「天空の朝ごはん」が開催される「大平山」もその峰の一つ。
効能豊かな三瓶温泉や、登山やサイクリング、キャンプなど、恵まれた自然を活かしたアクティビティも人気です。