青野山

津和野町城の東、国道9号線の向こうにそびえるトロイデ型の火山で、標高は908m。小青野など十数個の火山群からなっている。ところどころに風穴もある。火山北側の中腹のおよそ10haは、津和野藩亀井氏時代には藩兵の練兵場となっていたが、現在は、好適な行楽地として、ハイキング、キャンプなどに利用される。登山口から山頂まで約1時間。山頂には、雨乞祈願、虫祈祷に霊験あらたかな山王神社が祀られている。南山麓の笹山地区には、津和野町と柿木村を結ぶ道路が東西に走っている。この道は、近世から近代にかけてもよく利用された。青野山を中心とする地区は、津和野城山などとともに青野山県立自然公園に指定されている。