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美肌に近づく入浴法

温泉美肌入浴法

美肌に近づくためには、適切な入浴法を知ることが大切です。
そのヒントとして、温泉マークの湯気は、左から順に体に良い入浴時間の長さを表しています。
具体的には、最初は5分目安でほどほどに、
次は8分ほど入り芯から温まって、最後は3分でサッと上がるという目安の流れがあります。
3回に分けて計15分ほど入浴することが、肌と体にやさしく、体の内からキレイになる入浴方法です。
また、「タオルは浴槽につけない」「髪が湯船に浸からないようにする」などの基本的なマナーも守って入浴しましょう。

まず入浴前に
かけ湯10杯

かけ湯は肌と体を温泉に慣らすための準備です。右足、左足とはじまって、両ひざ、腰の両面、お腹、背中、そして両肩というように、心臓に遠い足先から上へとかけ湯をします。

入浴1回目
最初は5分くらいで
ほどほどに

まずは、温度が低く温泉もまろやかな湯尻から入りましょう。湯尻とは、湯船に温泉が注がれている場所から最も遠いところです。

徐々にカラダを
慣らします

温泉に含まれるたくさんの成分は、体や肌へうれしい作用がある反面、刺激になるもの。足から少しずつ入って全身を温泉に慣らし、ゆっくり成分を肌へ届けましょう。

ポンプ
アップ作用
マッサージ

足から徐々に入ることで、湯の水圧を利用したマッサージ作用が期待できます。内側から体内のめぐりを促し、少し汗ばんできたら上がりどきです。

休憩1回目

洗い場のある温泉では、髪や顔を洗うなど小休憩を挟みます。自然の中の露天風呂なら、半身浴などのぼせないようにしながら景色を眺めるなどのんびり過ごしましょう。

入浴2回目
8分ほど
じっくり温まります

2回目の入浴はじっくりと。ボーッと自然の声に耳を傾けてみるのもおすすめです。入浴時間は目安なので、額が少し汗ばむ程度が上がりどきです。

休憩2回目

再度、休憩を挟みます。温泉そのものに洗浄する働きがありますので体は手でやさしく洗えば十分です。汗をかいたら水分補給も良いでしょう。

入浴3回目
3分ほどで
さっと上がる

3回目の入浴は、風呂から上がって時間を置いて入っても大丈夫。回数を分けて入浴すると体が芯から温まり、めぐりが促され温泉パワーが持続します。

※病気中や食事の直前、直後、飲酒後の入浴は避けましょう。

Column01美顔入浴法

源泉かけ流し温泉限定の「美顔入浴法」。温泉の注がれる湯口から桶でフレッシュなお湯を汲み、適温にさましたらその桶の温泉で洗顔するか、タオルを浸して絞ります。湯船の中にタオルを入れるのはマナー違反ですので、気をつけてください。タオルを桶の中で絞ったら、たたんで顔に当てて「温泉スチームパック」を3分間。血行が促進され、顔全体のマッサージ作用も期待できる、美顔を目指す方におすすめの入浴法です。ただし、肌がピリピリする場合は刺激が強いので、すぐに真水で洗い流してくださいね。

温泉ビューティ湯めぐり法

温泉といえば、楽しい湯めぐり。さまざまな種類の源泉がある中、<選び方><入り方><湯めぐりの順番>によって
美容効果は大きく変わってくることをご存じですか。

湯めぐりの基本

湯めぐりをする時に大切なのは、「水分補給」と「ほどほど入浴」です。温泉に入る15分くらい前までにまずは水分補給、血の流れを整えてから温泉へ向かいます。入浴前には「かけ湯」して肌と体にこれから入る温泉の温度と成分をお知らせします。入浴は、「ほどほど」を心がけます。温泉の成分や温度、体調によって個人差がありますが、目安は額がじんわり汗ばむ程度が「ほどほど」。もうちょっと入りたいかなと思うくらいで上がるのがコツです。湯あがり後30分は美肌を育てる大切なフォローの時間です。水分補給をしながら、のんびり休息しましょう。

あし湯は入る?

楽しい湯めぐりの最初はあし湯もおすすめ。あし湯の起源は江戸時代の旅籠の風習で、旅行者が訪れた土地の水に体を慣らすという目的もありました。土地の水に体を慣らし、水あたりや食あたりを防いで、健やかに旅を続けるために欠かせない風習だったのです。このようにあし湯は湯めぐりのウォーミングアップにもなりますので、ぜひ活用してみましょう。

温泉ビューティ湯めぐり法

最初に
クレンジング系の温泉へ

まずは肌の汚れを落とすクレンジング作用のある「アルカリ性の温泉」や「炭酸水素塩泉」などの温泉に入り、すっぴんの肌になりましょう。

血行促進や
活性の湯へ

二酸化炭素ガスを含む温泉や含鉄泉、放射能泉などの体を温めて血行促進する泉質の温泉で代謝アップを目指しましょう。

最後に保湿のヴェールで
フタをして帰りましょう

湯めぐりの総仕上げは「硫酸塩泉」や「塩化物泉」の温泉がおすすめ。肌のうるおいヴェールとなり、保温・保湿。ぽかぽか・しっとりが持続します。

監修:石井宏子(温泉ビューティ®研究家)

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