高野山真言宗養竜山報恩寺は、尼子経久から堀尾吉晴、松平家までの代々の松江藩主の祈願所であった。弘法大師の開基と伝えられる。
本尊は長谷(はせ)型の木造彩色十一面観音立像。室町初期のものと見られ、運慶の子、式部卿康運作との伝承がある。寄木作りで左手に華瓶、右手は数珠をもつ。像の総高は4.22m、県下における長谷型観音像中最大の巨像であり、昭和43年(1968)6月県の文化財に指定された。
また観音像を納める境内の観音堂の床は、湿気防止のため敷瓦をし、漆喰(しっくい)をかけるというこまやかな心遣いがしてある。奈良東大寺大仏殿にも同様の設備がみられる。昭和55年(1980)から2年がかりで寺の補修が行われたときに、観音堂もワラぶきから瓦ぶきのものに建てかえられた。
毎月17日を祭札日とする観音講がある。寺宝に堀尾忠晴の守本尊摩利支天(まりしてん)の像がある。
住所 | 〒699-0202 松江市玉湯町湯町567 |
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お問合せ先 | 報恩寺 TEL:0852-62-0384 |
利用料金 | 無料 |
交通アクセス | JR玉造温泉駅から徒歩20分 |
駐車場 | 無料 (約30台、大型バス3台) |
駐輪場 | 駐輪場あり <台数> 複数 |
ユニバーサル情報 | 利用客以外のトイレ利用可 |