2021年11月11日 公開
19の市町村がある島根県。それぞれの市町村には、地元の魅力を県内外に発信する「観光協会」があります。地元の良いところを知り尽くした観光協会スタッフは、いわば “地元案内のプロ”。そんなプロ達がおすすめする『迷ったときにはこれを買えば間違いなし!』な定番お土産をご紹介します。
特産品からどこか懐かしさを感じさせる和菓子まで、島根の美味しいご当地土産をお持ち帰りください。
コロンとした形がかわいらしい白いお饅頭。茶の湯文化が盛んな松江で愛され続ける代表銘菓です。自然薯の香りがほのかに香り、甘さ控えめな皮むき餡が口の中でほろりと溶けます。松江の和菓子店等4社でつくる「松江OKS(お菓子)プロジェクト」で誕生した「ご縁をむすび® 五縁の味わいひとくち饅頭」は朝汐をベースとしたカラフルな和菓子で注目です。
SNSのフォロワー数が1日で二桁から4万人超に激増したことで話題になった、「やすもと醤油」の人気商品「くんせいナッツドレッシング」。自社製造の醤油をベースに独自製法の燻製の香りとナッツの食感が食欲をそそります。野菜はもちろんお肉や豆腐など様々な食材に合うのも魅力。市内のスーパーやセレクトショップで購入可能です。
平安時代に起源をもつ由緒ある羊羹。精進料理の一品として生まれた安来市の銘菓です。昔から変わらない原材料・製法を守り、添加物を一切使用しない清水羊羹は、小豆本来の甘みを生かした味わいが特徴。つるんとしたのど越しも食べやすい素朴なお菓子です。「清水寺」周辺に4店舗あり、それぞれ味や触感が異なるので食べ比べもおすすめ。
吟味した原材料で手作りしたお菓子が並ぶ「鎌本製菓」。「ぜに太鼓」は小豆餡にクルミを入れた風味豊かな焼き饅頭で、やさしい甘さがクセになります。安来節で使われている「銭太鼓」から命名されたという、安来らしいネーミングで、お土産にピッタリです。
出雲グルメの代表格。そばの実のほか甘皮までを挽いた「挽きぐるみ」と呼ばれるそば粉を使用するため、色が黒く、香りと風味が強いのが特徴です。地元の名店がお土産用に製造しているものもあるので、気に入った味をお持ち帰りできるのも嬉しいポイント。乾麺・生麺など種類も豊富です。
夕日と海岸線が美しい出雲西部のエリア・多伎。ここで育った「無花果 蓬莱柿(いちじく ほうらいし)」は、豊かな自然と日本海からの潮風に育まれ、瑞々しく甘みが強いのが魅力です。特産品のいちじくを使った加工品は、ジャムや姿煮、ドレッシング、スイーツなど種類豊富に揃っていて道の駅「キララ多伎」などで購入できます。
飼料や飼育方法にこだわり、清らかな水と緑に恵まれた土地でのびのびと育つ牛の生乳を原料とした牛乳。低温でじっくりと殺菌されたパスチャライズ牛乳の風味は格別です。観光協会スタッフも「雲南市で牛乳といえば、やっぱりコレ!」と太鼓判!アイスやバター、手作りのチーズなどもおすすめです。
江戸時代から「大東銘茶」として知られる雲南市大東町のお茶。こだわりの製法により、渋みが少なく、まろやかな味わいが守られ続けています。桜ほうじ茶や神話をモチーフにしたお茶など種類も豊富です。茶師により厳選された地元の食材と大東茶のブレンド茶「8 orochi 大東茶」は、パッケージもかわいくお土産にぴったりの逸品です。
全国的にも人気のブランド米。ミネラル豊富な水があり、地元和牛の完熟堆肥を利用した安全安心の土、そして昼夜の寒暖差が大きいという奥出雲町の特徴がそのまま美味しさに繋がっています。”米・食味分析鑑定コンクール”で連続金賞受賞している仁多米は、もっちりとした食感と甘みが抜群!観光協会スタッフも「毎日食べるお米は仁多米で決まり!」とお墨付き。
奥出雲町はキノコの産地でもあります。島根の名水百選に選ばれた「延命水」を製造に使用した「奥出雲舞茸」。ふくよかなうまみと香り、そしてシャキシャキとした食感がたまらない、地元民も愛する特産品です。「奥出雲椎茸(雲太)」はその大きさと厚さに思わず驚くほど。肉厚で、歯ごたえがあり、風味がよく、みずみずしいのが特徴です。
りんごの季節になると果物狩りでにぎわう「赤来高原観光りんご園」の人気土産。中国山地のふもと、寒暖差のある土地で日光をたっぷりと浴びて育った飯南町産のりんごを使用した果汁100%のジュースです。「果汁」という商品名の通り、りんごの優しい甘み、穏やかな酸味をぎゅっと凝縮してまるごと味わえるスペシャルドリンクです。
奥出雲そばの老舗「一福」の生そばは甘皮も一緒に挽きこんだ「一本挽き」の黒いそばが特徴。自社工場で麺の太さ、コシにこだわり製造されています。製造工程で熱処理を施さないため、そばの風味が損なわれず、香り高いそばを自宅でも楽しめます。「コシが強く、そばの風味を余すことなく味わえる!」と観光協会スタッフもイチオシの飯南町土産です。
「有馬光栄堂」は石見銀山・大森の町並みにあるお菓子屋さん。江戸時代の銀山が栄えていた頃から続く老舗です。名物の「げたのは」はかつて銀山の坑夫たちも食べていたと言われているお菓子。小麦粉と卵、黒糖、砂糖のみで作られたシンプルさがクセになります。サクサクの食感と黒糖のやさしい香りと味を楽しめます。
そばの産地である三瓶地区。三瓶温泉街にある和菓子の創業70年の老舗「日高恵比須堂」で作られています。三瓶地区で採れたそば粉で作った皮にしっとりとした自家製のこしあんがたっぷり入ったまんじゅうは、ほどよい甘さで素朴な味わい。蕎麦の風味と甘さをおさえた餡のバランスは絶品です。
しまね海洋館「アクアス」から車で4分のところにある和菓子屋「中田屋」。江津のお菓子と言えば「敬川饅頭」と言われるほど江津で長く親しまれている、まさに名物。黒糖を使った口あたりのやわらかな生地と甘さ控えめのこだわり餡が特徴。リピートする人の絶えない人気土産です。
1300年以上の歴史がある有福温泉。レトロな温泉街にある「善太郎餅本店」の善太郎餅は有福温泉のお土産の定番。こだわりの小豆つぶあん、春先に摘んだヨモギなど厳選した材料を使った一口サイズのかわいらしい草餅。ヨモギの香りが口の中いっぱいにふわりと広がります。
明治35年創業、110年以上続く「富士屋本舗」の名物羊羹。地元の柚子を使用し、手作業で丁寧に作られる柚子羊羹は、創業当時から長年引き継がれていて、数々の賞も受賞した伝統の味です。柚子の香りでさっぱりとした味わい。柚子羊羹の他に、紫蘇羊羹・芋羊羹・えごま羊羹など新しい味も生まれています。
お問合せ先:富士屋本舗
TEL:0855-75-0137
昔ながらの素朴なお菓子や健康的な農産物を取り入れた、ここならではのお菓子を作り続けるお菓子屋さん「寿恵久仁屋」の看板商品「鴨山だんご」。第21回全国菓子博覧会金賞を受賞した上品な味わいの求肥餅で、観光協会スタッフ曰く「お茶請けに最高!」な一品。クルミ入り練乳とヨモギの2種類入り。
健康食品として注目されているエゴマは川本町の特産品。「えごまコロッケ」は、ジャガイモにエゴマの実を混ぜて揚げているので、エゴマの独特な風味と、プチプチとした実の食感を楽しめます。道の駅「インフォメーションセンターかわもと」で味わえ、冷凍で販売もしているので、食べて気に入ったらぜひお持ち帰りを。
洋菓子の世界大会で優勝経験を持つ川本町出身のパティシエ・木下拓哉氏考案のスイーツ。川本町特産のエゴマの実を煎ってすりつぶし混ぜ込んだカスタードクリーム入りのアップルパイは香ばしい風味が特徴。生地の上にのったエゴマの実のプチプチ食感も楽しめます。道の駅インフォメーションセンターかわもと内の「ピッコルッソ」で購入できます。
中国山地のふもとに広がる石見高原の一部である”日和高原”。高原の豊かな自然と清らかな水で育った牛の新鮮な牛乳を7時間以上、じっくりコトコトと煮詰めたミルクジャムは、クリーミーなやさしい甘さが特徴です。生乳と砂糖のみのシンプルな味で、パンに塗ったり、紅茶やコーヒーに入れても美味しくさまざまな味わい方が楽しめます。
地元の木桶造りにこだわった老舗醤油屋。伝統を守りつつも、新商品開発を活発に行う「垣﨑醤油店」は、多彩な商品ラインナップが魅力です。今もなお受け継がれる醤油はもちろん、自社製造の醤油をベースにしたぽん酢やドレッシング、自社蔵で造る糀みそや甘酒などの発酵食品などもあり、選ぶ楽しさも魅力です。
魚(すけとうだら)のすり身に唐辛子を練り込み、パン粉をまぶして揚げた練りもの。ピリっとした辛さがクセになります。軽く炙って醤油やマヨネーズを付けていただくのがおすすめ。まさに浜田のソウルフードと呼べる一品です。県内のスーパーで売られていて、比較的気軽に購入することができます。
地元浜田のライフセーバー手作りの藻塩を使用したポン酢とたれ。醤油を使用していない黄金色のポン酢は柑橘類がたっぷり入ってとても爽やかで、素材の味を引き立ててくれます。塩だれは、焼肉はもちろん、野菜いためやパスタに使ったり、ドレッシングがわりにサラダにかけたりと多彩に楽しめます。
たまご餡のやさしい甘さを味わえる ”鶏卵饅頭” が名物の菓子店「鶏卵堂」。新名物として人気なのが「ますだポテト」。白餡とさつまいもを融合させた”和製スイートポテト”です。やわらかく、溶けるような口当たりとさつまいもの濃厚な味わいが特徴で、冷やして食べるとまた違った風味が楽しめます。
太陽の恵みをたっぷり受けた完熟の「益田トマト」をまるごと1玉使ったトマトジュレ。甘みと酸味とのバランスが絶妙でトマトの旨みを存分に味わうことができます。セットのほか、販売店舗によっては1個からの購入も可。観光協会スタッフも「トマトが苦手な方へもおすすめできるスイーツ」と太鼓判の益田土産です。
餡をしっとりとしたカステラ状の生地で包んだ、津和野を代表する定番お菓子。もっちりとした食感と濃厚な甘さを楽しめます。津和野町内すべての和菓子屋さんで作られていて、各店舗で味に特色があるので、各店舗で購入して食べ比べを楽しむのが観光協会スタッフのおすすめです。
津和野を象徴する山でもある秀峰「青野山」の麓から湧く良質な天然水を使用して造られる津和野の地酒。津和野の酒米のみを使用し、ふくよかな米の風味が特徴です。酒蔵も多くあり、代表的なのが「華泉酒造」、「古橋酒造」、「財間酒場」。伝統の技術で丹精込めて造られる地酒を堪能できます。
隠岐酒造では、最新設備を整えた酒蔵での徹底した品質管理の中、環境省選定「名水百選」に選ばれた湧水が2か所から得た仕込み水を使い、日本酒と焼酎とリキュールを製造しています。代表的な銘柄は、地酒「隠岐誉」や海藻焼酎「いそっ子」。フェリー乗り場や空港などの土産店で購入できます。
日本海の荒波にもまれて育つ海藻は特産品の一つ。アラメは”味の海草”として知られる隠岐の沿岸で採れたもので、柔らかく幅広で良質な風味、歯ごたえが特徴。食物繊維・鉄・カルシウムが豊富で、煮物、和え物、炒め煮、サラダなど多彩な料理で楽しめます。フェリー乗り場や空港、地元のお土産店で購入できます。
隠岐近海で獲れたいわしの味醂干しは、昔から地元の人にも観光客にも愛される西ノ島町の定番土産。干したことでぎゅっと凝縮したいわしのほろ苦い旨みと甘じょっぱい味醂味が食欲をそそります。観光協会スタッフがイチオシ「ご飯のお供にもお酒のつまみにもおすすめ!」です。島内のお土産店やスーパーで購入できます。
隠岐酒造の日本酒「隠岐誉」を醸造する過程で清酒を絞った際にできる酒粕を使用し、地元のパン屋が手作りするクラッカー。観光協会スタッフ曰く「酒粕は発酵食品のため、不思議なことにチーズは入っていないのに、チーズのような味!」と濃厚な旨みが楽しめるそう。アルコール成分は入っていないので、お酒の苦手な方や子どもも食べられます。
海士町で獲れるサザエの肝を主な具材に、オリジナル配合のスパイスで仕上げたクセになるコクと旨みのシーフードカレー。島では、周りの海で普通に獲れるサザエをカレーの具に使います。そんな島の常識の味をレトルトで手軽に楽しめるのがおすすめポイント。お土産にすれば話題性も抜群です。
隠岐では「クロモジ」という植物を「ふくぎ」と呼びます。ふくぎ茶は、クロモジの枝を煮出して飲む島で親しまれているお茶です。ピンク色が鮮やかな見た目とすっきりとしたスパイシーな風味が特徴で、リピーター多数の人気土産です。煮出し用(小枝)やリーフタイプ(葉・花)、ティーバッグなど種類も豊富。
知夫里島周辺で獲れる数ある食用の海藻の中でも、特に珍重される神葉(じんば)。神社にもお供えされる特別な海藻です。島のおばあちゃん達が作った切り干し大根や手摘みの野生の山椒と神葉を一緒に炊き込んだのが「神葉漬」です。ご飯のおともやお酒のあてにもピッタリ。JA知夫支店でも購入できます。
自家製もろみ味噌=なめみそは、知夫里島の定番調味料。島では、サザエのつぼ焼き、焼き魚、イカ、夏野菜をしょうゆではなく、なめみそで食べることが多くあります。各家庭でも作られている知夫村のTHEソウルフード。まずはホカホカの白いご飯に乗せて味わいましょう。コクがあってやみつきになる味です。JA知夫支店でも購入できます。