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石見神楽の衣裳工房を見学│神楽衣裳 大畑や

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2024年03月25日 公開

石見地方で人気の石見神楽を煌びやかに引き立てる神楽衣裳。金糸銀糸で刺繍された神楽衣裳はどの様な場所で作られているのか、どのような想いで作られているのか、取材してきました。(2019年7月7日)

目を引く、その外観!

色使いのインパクトがとても印象的な大畑やは、江津市嘉久志町にある神楽衣裳店です。
朱と黒を基調とした外観や、夜にはサイドからオレンジ色のライトアップなど、杉井さんのこだわりが詰まっており初めて見た時は雅なお宮さん?と見間違うほどでした。どんな方が神楽衣裳を縫っているのか、とてもワクワクしますね。

店内に入ると、江戸時代にタイムスリップ!?

大畑やの店内に足を踏み入れると、内装にもこだわりが至る所にあり、江戸時代にタイムスリップしたかのような番台や床、朱の障子など幻想的な空間作りに対する強い想いと遊び心が、衣裳作りに表現されていると感じました。

一つとして同じもののない、神楽衣裳

店主、杉井公人さんに色々とお話を伺いながら、衣裳のお話を聞かせていただきました。 私たちが石見神楽で見ている豪華な刺繍の衣裳は、別珍といわれる生地を台に張り、金糸・銀糸をふんだんに使って刺繍をしていくそうです。 注文が入ってから完成まで1ヶ月〜2ヶ月かかるものが殆どで、一目一目手縫いの作業です。 衣裳には植物や波、渦、龍などの様々な型があり、発注される神楽団体の方と相談をしながらどこに何を配置していくかを決めていくのだそう。日々針の音が響く作業の中、スタッフさん同士のコミニュケーションがあり、単なる技術指導だけでなく円滑な人間関係が生まれ、そこからひとつの作品が生まれます。 左右対称の柄でも微妙な違いがあり、ひとつとして同じものはなく人の手で縫うことに意味がある。それが神楽衣裳の良さだと感じました。

店主杉井公人さんの想い

昔と今を上手く融合し、改善や工夫を重ね舞い手としての衣裳作り、技術者としての衣裳作り、独学ゆえの型にはまらない発想の提案など大畑やの特徴は沢山。実際に神楽を舞われている杉井さんは、舞子が疲れないような重量の軽い衣裳づくり、舞踊などの衣裳との相関性など、様々研究を重ね実践をされています。そして、一番の売りは何と言っても杉井さんの人柄です。
若い頃より趣味としてやっていた衣裳作りが今は石見神楽を支える衣裳店を構え、伝統技術の担い手となっています。 神楽への熱い想い・情熱など舞を通して感じ、衣裳作りの想い・こだわりから、杉井さんの人柄を感じることが出来ました。


神楽衣裳大畑や
〒695-0016 島根県江津市嘉久志町 イ1755-5
TEL:0855-52-7271


(文:ちはる 写真:KAO)

石見神楽 衣裳刺繍職人 大畑 公人 | 明日への扉 by アットホーム

 

旧店舗の頃に収録された映像です。
明日への扉 by アットホーム
【2015年12月放送】島根県 石見神楽衣裳刺繍職人 大畑 公人

神楽衣裳 大畑や

島根県江津市にある石見神楽衣裳店

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Column

石見神楽でも活躍!杉井公人さん

大畑や店主、杉井さんは江津市内の神楽団体で石見神楽の舞子としても活躍中!
舞子としての経験が、衣裳づくりのヒントとなっており、日々チャレンジを続けておられます。(現 大都神楽団副団長。団長の惠木勇也さんと共に、団体を一から立ち上げた中心メンバー。石見神楽劇場舞乃座の運営にも取り組んでおられます)

神楽衣裳 大畑や

 

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