2017年08月21日 公開
島根県は良質の天然温泉が数多くある温泉天国。各地に様々な泉質や効能をもつ、個性豊かな温泉が沢山あります。
数ある中でも、今回は「源泉かけ流し」の温泉を「日帰り」で気軽に楽しめる施設をピックアップ。
一口に「源泉かけ流し」といってもその基準は様々ですが、今回は下記の基準をもとにしています。島根だからこそ味わえる“源泉かけ流し温泉”をお楽しみください。
※この記事内の「源泉かけ流し」基準について
・常に新しい温泉が湯船に注がれ、溢流した温泉は排出されること
・入浴に適した温度にするための最低限の加水・加温はOK
・循環(濾過)装置を利用していないこと
開放的な露天、日本三美人の湯
「日本三美人の湯」のひとつとして知られる出雲の温泉地「湯の川温泉」。大国主命を慕って旅して来た八上姫が温泉で疲れを癒し、さらに美しくなったという伝説があります。美白効果のあるアルカリ性の泉質と、保湿によいメタ珪酸も含む“美肌温泉”として女性に人気です。開放感のある広い露天風呂も魅力的で、夕暮れ以降は情緒たっぷりの雰囲気を味わえます。二つある露天風呂のうち、一つが源泉かけ流しのお風呂となっています。
特産品いちじくの葉の薬草湯もある
多伎いちじく温泉の源泉は500年もの長い時をかけ地下1300mで熟成されたミネラルの宝庫。温泉には2つの異なる源泉があり、それぞれを男女日替わりで楽しむことができます。町の特産品である「いちじく」の葉を乾燥させて用いた「薬草湯」以外は全て源泉かけ流しのお風呂。キララコテージやキララビーチからも近く、海水浴など、アウトドアレジャーの帰りにも気軽に立ち寄ることができます。
広い露天、豊富な湯と多彩な風呂
加水も加温もしない湯量豊富な100%天然温泉を源泉かけ流しで楽しむことが出来る「割烹温泉ゆらり」。広々とした開放感のある温泉施設で中国地方では最大級です。大露天風呂、内風呂、樽風呂、瓶風呂、家族風呂などの多彩な風呂の他、遠赤外線サウナもあります。地元出雲を中心としたお土産品が数多く揃っているのも嬉しいポイント。島根の旬を繊細な料理で味わえるお食事処「一式亭」も人気です。
大量の炭酸ガスを含む日本有数の炭酸泉
鉱泉水に大量の炭酸ガスを含む、日本有数の「炭酸泉」でほんのりシュワとした炭酸感はまさに「ラムネ」の天然温泉。明治時代にドイツで開かれた万国博覧会に出品したところ「世界で希有の銀泉なり」と称賛され、褒賞を受けました。炭酸が体内に吸収されることで血流が促進され、ぬるめの湯でも入浴後は汗が出るほど暑くなります。3週間程の間に透明、グリーン、イエローグリーン、イエロー、オレンジへと変化するのも濃厚な温泉成分ならでは。
黄金色の濃厚なにごり湯
飯南町の心休まる里山の原風景に囲まれ、ゆったりとした時間を過ごすことができる「加田の湯」。薬効豊かな黄金色の濃厚なにごり湯が特徴で、浴槽の周りで固まる湧出物“湯の花”が温泉成分の濃さを物語ります。全国的にも珍しい炭酸成分を損なわないよう、蒸気で丁寧に加温された源泉が常にかけ流されています。岩風呂、サウナ、水風呂があり、地元食材を用いた「ごんべえ茶屋」の食事も人気です。
風土記の時代から親しまれた名湯
海潮(うしお)温泉は、出雲国風土記にも登場する歴史ある温泉。さらりとした、なめらかで柔らかい泉質の湯が源泉かけ流しで贅沢に使われています。たっぷりの湯を楽しめる大浴場は日々の手入れにより清潔に保たれ、泉質の良さが最大限に活かされます。周辺は四季折々の自然に恵まれ、夏はゲンジボタル、秋は紅葉も楽しむことができます。
斐伊川のほとりの情緒あふれる温泉
緑豊かな中国山地に囲まれた斐伊川中流、静けさの中ひなびた趣のある温泉地「出雲湯村温泉」。木の温かみを感じる浴舎が風情を増す「公衆浴場 元湯 漆仁の湯」は 出雲国風土記にも“漆仁の川辺の薬湯”と書かれるほど歴史ある温泉です。さらりとした、くせの無い良質の湯を加熱・冷却・循環等のない正真正銘の源泉100%かけ流しで堪能することができます。内風呂・露天風呂・家族風呂(貸切露天風呂)の他、足湯もあります。
黄金色の湯が自慢
尾道松江線の道の駅「たたらば壱番地」から一番近い温泉で、車で15分。こじんまりとした施設ですが温泉は「黄金色の湯」と呼ばれるにごり湯で、含まれる温泉成分には様々な効能を期待できます。浴槽の表面を覆う折出物が濃い泉質の証拠です。施設名の「まめ」とは出雲地方の方言で、「元気」という意味。「なかね」は「ですか?」という意味で「まめなかねぇ~?」と使います。
日本三大美肌の湯でお肌がツルツル
奥出雲の豊かな自然に囲まれた斐乃上(ひのかみ)温泉。「日本三大美肌の湯」として知られる良泉を源泉かけ流しで楽しめます。とろりとした肌触りが特徴のアルカリ度が高い湯は、肌の新陳代謝を促進し、ツルツルすべすべになると女性に人気です。民宿なので宿泊利用が中心ですが、日帰りでの入浴や食事も可能です。山合いの温泉地ならではのリラックスした時間や、岩魚・山菜などの四季の食材を使った素朴で温かみのある料理を堪能できます。
足立美術館に近い歴史ある温泉地
足立美術館、安来節演芸館にもほど近く、宿泊も可能なスパ&ケアレジャーランド。サウナ・水風呂を備えた大浴場の他、水着で入るバーデスパではウォータースライダーや気泡浴、歩行浴など全11種類の様々な温泉浴を楽しめます。大浴場の露天風呂が唯一源泉かけ流しのお風呂となっています。その他にも気軽に立ち寄れるレストランや、無料のリラックスルームもあり幅広いニーズに対応しています。
今回ピックアップした温泉以外にも島根には素晴らしい温泉が沢山!また、一口に「良い温泉」といっても捉え方は様々で、今回のテーマである「源泉かけ流し」の基準だけでは測れないこともあります。
今回は天然温泉を日帰りで気軽に楽しめる「かけ流し温泉」も続けてピックアップしました。
温泉の泉質はもちろん、設備、料金、ローケーション、雰囲気、アクセスなども大切なポイント。ぜひ、好みに合ったお気に入りの温泉を島根で見つけて下さい。
ランプの灯りがともる癒しの空間
JR出雲市駅南口から徒歩1分、アクセスに便利な好立地の「出雲駅前温泉らんぷの湯」。地下1800メートルの泉脈からひかれる良質の天然温泉が全湯かけ流しで提供され、常に新鮮な湯を楽しむことができます。鉄分を多く含んだにごり湯が特徴で効能も豊富。檜の香りとらんぷの灯りが醸し出す落ち着きある雰囲気の中。竹林を眺めながらゆったりとくつろげる癒しの空間です。
知る人ぞ知る雲南の秘湯
春夏秋冬の美しい自然の中で入浴できる隠れ家的な温泉。一日に約500tの源泉が自噴する豊富な湧出量を誇る「みとや深谷温泉」。源泉温度17.3度の冷泉で、効能は切り傷、やけど、慢性皮膚病など。毎週日曜日には「日曜市」を開催し、地元産の野菜や特産品などを販売しており、訪れた人々に喜ばれています。地元の味わいをサービスする素朴なおもてなしが大好評。
四季折々の自然に囲まれた奥出雲美肌温泉郷
出雲神話に彩られた奥出雲・佐白(さじろ)に誕生した温泉で、地下深層のミネラルを含んだお肌にやさしい高アルカリ単純温泉。湯上り後は肌がツルツルで美肌効果や疲労回復によいと評判です。露天風呂の周囲は自然に囲まれて、開放感たっぷり。地元食材を使った食事や、売店で特産品などのお土産選びも楽しめます。
昔懐かしい湯治場風の温泉
2020年11月29日(日)から浴場の屋根の調査のため、当面の間休館。
どこか懐かしい湯治場の風情ただよう温泉で、心和む雰囲気を味わいながらゆっくりとお風呂に浸れば、日頃のストレスも解消されます。檜風呂、岩風呂、露天風呂、トロンサウナもあります。入浴すると肌がツルツルし、肌に大変よいと評判です。隣接する「いろり茶屋」では地元の食材を使った素朴な和食が味わえます。
塩分が肌を保護するため冷めにくい湯
西に朝日山、東に大平山の眺めを楽しみながら入浴できます。徹底したバリアフリー構造で、檜風呂、岩風呂、露天風呂、水風呂、遠赤外線サウナ、家族風呂(予約制)も完備しています。湯に含まれる塩分が肌を保護するため「熱の湯」とも呼ばれ、冷めにくいのが特徴です。館内には、特産品を販売する売店や地元の食材にこだわった食堂もあります。