折居海岸

　浜田市の西端、三隅町と境を接するおよそ1kmの砂丘海岸。山陰本線折居駅のすぐ前が海岸線となり、国道9号線も山陰本線と並行しているため交通の便がよく、海水浴場として賑わう。

　また、風光にも恵まれ、すぐ背後にはハイキングコースとして絶好の大麻山（たいまさん）（604m）がせまり、はるか西の海上には高島を遠望し、さらに、海岸の300m沖合には、大小の岩礁の中に、数本の青松をのせる鞍島（くらしま）が浮かぶ。鞍島は大麻山頂にある大麻山神社の祭神大麻比古命（たいまひこのみこと）が、海中に馬の鞍を投げたものが化したとの伝説をもつ。

　海岸線は、かつて折居川上流でさかんであった砂鉄採取が中止されて以来、土砂の供給が減少し、次第に浸食されつつある。