2022年08月31日 公開
島根県出雲市にある出雲大社は、「縁結びの神様」として、また「因幡のしろうさぎ神話」で有名な、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りしており、日々多くの参拝者が訪れています。
この記事では、出雲大社参拝の証としていただける「御朱印」や公式の「御朱印帳」、御朱印をいただく際のマナーなどをご紹介します。
出雲大社をお参りする前に、ぜひ押さえておきましょう。
御朱印とは、神社やお寺に参拝した証としていただく「神仏とのご縁の記録」です。印章・神社仏閣の名称・祀られている神仏の名称などが墨書きで書かれています。
出雲大社への参拝の証である御朱印は、出雲大社の境内2箇所でそれぞれ1種類ずついただけます。また、「北島國造館」では2種類の御朱印をいただくことができます。
ここでは、出雲大社の御朱印の受付場所や初穂料(料金)についてお伝えしていきます。
出雲大社の御本殿(ごほんでん)は大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式です。江戸時代(1744年)に再建されたもので、1952年に国宝に指定されています。
御本殿の御朱印は、拝殿の裏手にある受付所でいただけます。
右側に「参拝」の文字、左側に参拝日が書かれ、中央に「出雲大社」の朱印が押されています。
初穂料は「お気持ちを納める」という意味が込められており、参拝された方自身で決めるようになっています。
お手持ちの御朱印帳への記帳はもちろん、受付所で用意された奉書の朱印(書置き)をいただくことも可能です。
【受付場所】拝殿裏手の受付所
【受付時間】7:00~18:00
【初穂料】お気持ちを納める
大きな日の丸国旗が目印の神楽殿(かぐらでん)は、1981年に創建された社殿です。神楽殿正面の大しめ縄は長さ約13m、重さ5.2tもあり、日本最大級の大きさに圧倒されます。
神楽殿の御朱印は御本殿と同様に、右側に「参拝」の文字、左側に参拝日が書かれます。そして、中央には「出雲大社 神楽殿」と刻字された赤い朱印が押されています。初穂料は御本殿と同じく、お気持ちを納めてください。
お手持ちの御朱印帳への記帳はもちろん、受付所で用意された奉書の朱印(書置き)をいただくことも可能です。
【受付場所】神楽殿左側の受付所
【受付時間】7:00~18:00
【初穂料】お気持ちを納める
大門
出雲大社の東側の門を出て真名井通りのすぐ左手にあるのが「北島國造館」です。北島國造館の境内は、風光明媚な庭園・天満宮・天神社など見どころがたくさんあります。
御神殿
授与所
「北島國造館」の御朱印は、左側に参拝日が書かれます。右側には「出雲大社 北島國造館」、さらに中央に「出雲教」と刻印された朱印がそれぞれ押される形です。
【受付場所】北島國造館境内の授与所
【受付時間】9:00~16:00
【初穂料】500円
「天神社」の御朱印は北島國造館の御朱印と同じ授与所でいただけます。
左側には参拝日が書かれ、右側には「出雲大社 北島國造館」、そして中央に「天神社」と刻印された朱印が押されます。
【受付場所】北島國造館境内の授与所
【受付時間】9:00~16:00
【初穂料】500円
北島國造館では、神在月(旧暦の10月)に期間限定でいただける御朱印と御朱印帳があります。
この時期にだけ参られる龍蛇様(龍蛇神)の限定御朱印と、二重亀甲剣花菱の紋に「龍蛇神」の三文字をあしらった御朱印帳。参拝の後にいただきましょう。
【授与期間】令和6年10月1日~11月30日
初穂料:500円(特別奉製紙)
【授与期間】令和6年10月1日~11月30日
【大きさ】縦寸18.0cm×横寸12.2cm
【仕様】蛇腹式
【初穂料】3,000円(数に限りがあります)
出雲大社では、公式オリジナルの御朱印帳が販売されています。出雲大社オリジナルの御朱印帳は人気が高く、御朱印とともに入手される方も多いようです。
出雲大社オリジナルの御朱印帳は次の2種類です。
【種類】青(八雲)・白(御本殿)
【大きさ】縦寸18.3cm×横寸12.2cm
【仕様】蛇腹式
【初穂料】1,200円
青のタイプは、御本殿に描かれている八雲をモチーフにしたものです。
白のタイプは御本殿が右下にデザインされ、青い八雲がちりばめられています。
出雲大社の御朱印帳は、御本殿と神楽殿の御朱印と同じ受付所で購入することができます。御朱印は別途いただく必要があるので注意しましょう。
近年では御朱印がブームになっている一方で、スタンプラリーやコレクションのように誤解をされる方もいらっしゃるようです。御朱印に関する知識やいただく際のマナーを身につけてお参りしましょう。
御朱印とは、神社仏閣へ参拝した証として、また神仏とのご縁の記録としていただくものです。
一般的に御朱印には、参拝した神社仏閣の印章・神仏の名称や日時が墨書きで記載されます。また、奉書紙の置き書きが準備されている神社仏閣も多くあります。
御朱印をいただく際のマナーとして、次の3つを守るようにしましょう。
時間帯によっては御朱印をいただく方の列ができていることがあります。できるだけスムーズにいただけるように、初穂料を準備しておきましょう。
また、御朱印は手書きで書いていただくため、ひとつひとつ顔が違います。「以前と同じように」「このサイトと同じように」などのお願い事は厳禁です。御朱印の意味を正しく理解し、神仏を敬う気持ちを忘れないようにしてください。
出雲大社は「縁結びの神様」として、また「因幡のしろうさぎ神話」で有名な、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りしています。
大国主大神は、幾多の困難を越えて国土を開拓された国造りの神様であり、さらにその国土を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に譲った国譲り神話でも知られています。出雲大社は、国譲りの代償として造営されたのが起源とされます。
境内には、大国主大神とスセリヒメ神が出雲大社にお鎮まりになられた由緒を紹介する「縁結びの碑」があります。二柱の神は様々な試練を克服して愛を育み、夫婦の契りの盃を交わして永遠のご縁を結ばれました。「縁結びの神様」と呼ばれる由縁はここにあります。縁結びは男女の縁だけでなく、人々を取り巻くあらゆる繋がりのご縁を結ぶものとされ、全国から多くの人々が良縁を求めて出雲大社を訪れます。
出雲大社の参拝方法は、一般的な神社とは異なるので事前に確認しておくと良いでしょう。神社での参拝は「二礼二拍手一礼」が一般的です。
しかし、出雲大社では「二礼四拍手一礼」で参拝します。出雲大社内のすべての社も同様の方法で参拝してください。
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出雲大社は歴史のある神社であり、実際に訪れれば、そのスケールの大きさを肌で感じることができるでしょう。
今回ご紹介した情報を参考にして、出雲大社へお参りし参拝の証としてぜひ御朱印をいただきましょう。現地でしか手にできない出雲大社オリジナルの御朱印帳も入手したいですね。
御朱印は収集だけを目的とするものではなく「神社仏閣へ参拝した証」「神仏とのご縁の記録」という意味を持つものです。出雲大社に敬意を払い、マナーを守って御朱印をいただくようにしましょう。
出雲大社
〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
参拝時間:6:00~20:00
( ※現在は新型コロナ対策のため 6:00~18:00 ≫ 詳細は公式サイト )
TEL:0853-53-3100