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【大自然で遊ぶ!】雄大な三瓶山を満喫しよう〈レポ〉

アウトドア需要の高まる夏に向け、一足先に国立公園三瓶山のレジャースポットをぐるりと回ってきました。家族・恋人・友人同士でのお出かけのガイドに、ぜひぜひ参考にしてみてください!
(2020年6月6日取材:担当ちはる&KAO)

9:00AM│三瓶小豆原埋没林公園着!

前夜から楽しみにしていた三瓶山周遊取材。私たちが最初に向かったのは「小豆原埋没林公園」。
到着してまもなく、学芸員の中村唯史さんにお話をお聞きすることができました。かつて(縄文時代)は深い谷であったといわれるこの地、三瓶山の火山により灰に埋まり、そこに眠っていた沢山の木々が、1983年の水田工事をきっかけに発見されたそう。入り口すぐの新しくできたガイダンスルームで一通りの説明を聞いた後、実際に施設を歩きながら中村さんの説明をお聞きすることにしました。

この施設の歴史的価値は、4000年前の縄文時代の森の姿が綺麗なまま残っていることであり、化石から過去の自然環境や生き物が分かることから当時の森の姿がなぜなくなってしまったのかを考え、訪れた皆さんに学んで欲しいと言っておられました。

いよいよ三瓶小豆原埋没林公園の内部へ

入り口から一歩足を踏み入れると魅惑の宇宙空間のような世界。直径30mの円形で、深さ13.5mの地下展示室は少し薄暗くひんやりした空気で、深い展示棟の中には存在感のある大きな2本の木が堂々とそびえ立っていました。悠久の時を経て、自生した状況そのままにタイムカプセルのように大切に管理されている、大自然そのままのミュージアムです。目で見て手で触って歴史を感じることができる場所です。ここの木の保存状態は極めて良好で、木の香りが残っているものもあるそうです。

階段を降り、地面にさしかかった場所に大きな横たわった木があります。近くでしっかりと見て、やっと目で分かるぐらいの細かな年輪です。ゆっくりと時間をかけて成長した木でないとここまで細かくならないそうです。さらにこの木は同じ根から育った木が、分れた後また1つにくっついたものなんだそう。大自然の神秘を感じさせます。ここに展示してあるような大きな木は今の自然には殆ど残ってないそう。下からそびえ立つ姿を見上げるのが、担当ちはるのオススメの見方です。

三瓶小豆原埋没林公園│もう一つの小さい展示室

メインの展示棟を出ると、もう一つ小さな展示棟が。魅惑的ならせん階段を降りるとそこには大きな切り株があり、その木は不思議な育ち方をしています。倒れた木の上で芽を出し木の養分をもらいながら成長した木なので、根っこの部分がぱっくりと空いており空洞がありました(生い茂った大森林にはありがちな育ち方だそう)。切り株から分かるようにかなり大きなもので、幹の部分は三瓶自然館サヒメルに展示してあるそう。中村さんには、この埋没林の発見から、三瓶自然館がこの幹を展示するために改装を行ったことなど、興味深い話を沢山してくださいました。このあとの三瓶自然館でも引き続き案内をしていただきました!

太古の木霊を感じよう 三瓶小豆原埋没林公園 Movie

 

三瓶小豆原埋没林公園

地底にそびえる神秘の森で太古のロマンに触れる

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ちょっと寄り道│姫逃池

サヒメルに入る前、施設の裏にある姫逃池(ひめのがいけ)のカキツバタを見に行きました。ちょうど咲きごろだったようできれいな紫が広がっていました。お散歩にも良さそうな広々とした所で、登山客の方もサンドイッチ片手に清々しい朝を迎えられていました。

11:00AM│リニューアルしたての三瓶自然館サヒメルへ!

続いて、小豆原からの曲がりくねった道を車で15分登り、三瓶自然館サヒメルへ到着。ここでも引き続き、学芸員の中村唯史さんにお話を伺いながら館内を巡りました。まずは、今年リニューアルしたコーナーについて紹介していただきました。

まずは「ふしぎの森であそぼう!」コーナー。広い空間に子ども達の好奇心をくすぐるような楽しい仕掛けのある場所です。この日も子ども達が楽しそうに遊んだり、本を読んだりお父さんお母さんの目の届く場所で楽しんでいました。これまでより対象年齢の間口が広くなった印象です。

さて、そしてリニューアルの目玉の1つ!「シアタールーム」です。岩のトンネルをくぐり抜けると、三瓶の自然に関わる映像が、臨場感と共に、LED照明などが連動し楽しむことができます。皆さん親子で楽しんでおられました。そして、さらに進むと古代生物の標本などの新しい展示スペースの一角に、人感センサーを利用したクイズゲームがありました。実際に体験している様子を見せていただきましたが、楽しみながら学ぶことができるので子ども達も大喜びでした。

三瓶自然館サヒメル│施設を探検!

三瓶自然館は過去に増設され旧館と新館があります。新館へ向かう長い通路には自然の観察ができるよう大きな窓から山の斜面が見え、土の中まで観察できるようになっていました。たまに野生の動物が入り込んでしまうこともあるらしく、見学中に私は館内を歩くアリを発見しました!

サヒメルの主要展示物のひとつでもあるリャンコ大王(世界唯一のニホンアシカ成獣の剥製)もお出迎えしてくれました。様々な展示物の奥には……ありました!『小豆原埋没林公園から運ばれてきた木の幹!! 』存在感バツグン!噴火活動があったにも関わらず細い枝が折れずに残っており、大きな木の迫力だけでなく、自然の不思議さや強さが感じ取れました。中村さんのお話では、新館はこの幹を展示するために建てられたものだそう。小豆原での発見のおかげで、三瓶自然館も大きく注目される施設になったのですね。

三瓶自然館サヒメル│島根で最大クラスの望遠鏡!

最上階には大きな望遠鏡があり、観察の際には球状の天井が開くそうです。夏休みには子ども達の貴重な体験ができそうですね!複数の望遠鏡で観察ができるスペースもあり、屋根全体がスライドしてテラスのように星空が広がる仕組みだそうです。実際に屋根が動くところを見てみたかったです…。

まだまだ沢山の見所があり、興味深い展示物も多くありましたが、あとはぜひ訪れて体験してみてください。サヒメルでは触れて、かいで、見て、聴いて、感覚をフルに使って子ども達と楽しむ一日が過ごせますよ。ぜひぜひ訪れてみてください。カップルにもオススメです!

島根県立三瓶自然館サヒメル

自然を楽しむ仕掛けが盛りだくさんの施設

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1:00PM│お腹すいた! 星空のレストランへ

午前中巡った三瓶自然館一体は「北の原」。続いては三瓶山を反時計回りにぐるりとたどり着いたのは「東の原」。いよいよレストランへ!石見ワイナリー直営の野外型フードコート施設『星空のレストラン』へやってきました。野外にあるテーブルテラスで食事ができる、リゾート感あふれる場所で開放感バツグン!家族やカップル、友だち同士と、どんなシチュエーションにも似合いそうな素敵な場所です。さあ!食べますよ!!

星空のレストランで美食を味わう!

私たちがオーダーしたのは「三瓶山で味わう魚介のパエリア」「わらじの様に大きい石見ポークのカツカレー」そして、各種デザート。このシチュエーションの中で味わう料理。美味しいに決まっています!支配人の杦村一弘(すぎむらかずひろ)さんに料理のオススメを聞くと、「全部だよ!」という回答が。さすがです!!

レストランのこだわりでもある地元の名産を使った、見た目も映える料理ばかり。レストランの一角には特別なスペースもあり、結婚式や特別なパーティーに利用されるとのこと。また、空間づくりにもとても力を入れておられ、海外から仕入れた装飾品の数々、テーブルや机の配置などにも景色に対する配慮がなされているそう。もちろんワインも楽しめますよ。敷地内にはワイン貯蔵庫もあるんです。たっぷり料理を楽しんだ後は、「石見ワイナリー」で買い物も楽しみました。

三瓶東の原 星空のレストラン Movie

 

石見の杜 星空のレストラン

開放的な空間で食事が楽しめます

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石見ワイナリー

赤・ロゼ・林檎ワインの他、ワインに合う食品や小物も販売します!

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支配人:杦村一弘さんにお話をお聞きしました
新しいスイーツなど開発する、料理人としての才能も発揮される杦村支配人。石見ワイナリーとして様々な構想があるそう。美郷町でリニューアルオープン予定のホテルや三江線トンネル跡を活用したカフェなど、オーナーが石見の地域貢献にさまざま取り組まれているとお話されました。(一房が高価な、特別なワインで乾杯!)

2:30PM│さあ!登るぞ、三瓶観光リフトで!!

続いてはリフトで大平山展望台を目指し登ることに。担当ちはるは途中からの急斜面に終始涙目でした(高所恐怖症)。星空のレストランから見えていた美しい風景は、遠くから見ていたのであまり感じなかっただけでしたね。山頂に近づきリフトを降りた後は5分も行かないところに絶景がありました。天気も良く景色も最高でオススメポイントでした(怖くても登った甲斐があった!)。山の上は空気も美味しく、リフレッシュに最高!少し頑張れば、様々な登山コースがあって、チャレンジ心ある方にはオススメ!!

さてと、、リフトを降りるのが私の中で1番のクライマックスでした。目を瞑っていないと気を失いそうになるくらい…きれいな景色だったそうです。

三瓶観光リフト

空中散歩で見る三瓶山の絶景パノラマ

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美肌を保つために
昼過ぎにリフトに乗ったこともあり日差しが強かったので、これからのシーズンはミルクタイプの日焼け止めでしっかりガードをした後、スプレータイプの日焼け止めでこまめな日焼け対策をオススメします!日焼け予防も美肌ををキープするポイントです。(山頂で美肌アプリでパシャリ!)

3:30PM│西の原そして、三瓶温泉へ

ワイナリーや観光リフトのあった東の原から半円ぐるりんと車を走らせ、大草原の広がる西の原へ。ここから見る山の景色はバツグンです!多くの人達が山登りを終えたのか、くつろいでいました。ここでの楽しみは、草原にレジャーシートを広げてのんびりランチを食べたり、キャッチボールをしたり自由気まま。起伏のあるランニングコースも整備されています。バイクや自転車の方も多いですね。三瓶一自由な場所です。

一通りくつろいだ後は、浮布池をのぞいたり、三瓶志学の温泉地を歩いたりして5:00PM、周遊旅を終えました。三瓶は想像以上に楽しめるスポット、一日では全然足りませんでしたよ。季節で様々楽しめる観光スポット、次来る時が楽しみです。(担当ちはる&KAO)

 

国立公園三瓶山

緑豊かな6つの峰が連なる活火山

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国民宿舎 さんべ荘

三瓶温泉で多数の露天風呂を湯めぐり気分

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三瓶温泉 鶴の湯

観光案内所併設の三瓶の共同浴場

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最後は足湯でホッコリ!
三瓶山をぐるりと一日楽しみました。沢山歩いて、沢山楽しんで、最後に「さんべ荘」の足湯で疲れを癒やしました。誰でも気軽に利用できる足湯は、泉質はナトリウム塩化物泉で鉄分を多く含んでおり、黄土色の濁りが特徴的な足湯です。もちろん美肌にも◎!オススメです!!

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