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美又温泉で夜神楽と、潤いの美肌の湯を楽しむ

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2024年03月25日 公開

開湯150年、肌がすべすべになる美人の湯として知られる美又温泉(浜田市金城町)で、地元神楽団体により行われている石見神楽定期公演を、迫力の公演風景&ご当地グルメのセットで紹介します。(2021年11月取材)

美又温泉夜神楽定期公演

美又温泉会館を会場に、日程に沿った週末土曜日に開催される定期公演で、20時より、八岐大蛇(やまたのおろち)を含む、2演目を鑑賞することができる公演です。温泉宿での宿泊や、日帰り温泉とのパッケージとして楽しむことができ、「至高の湯」「絶品料理」と共にお楽しみいただける神楽公演です。
地元、追原神楽社中が、美又温泉の活性化のために温泉街の皆さんと協力しながら、開催されています。

夜神楽鑑賞│疫病退散の神楽「鐘馗(しょうき)」

人々の疫病退散を祈るため演じられる「鐘馗(しょうき)」は、豪華な衣裳に身をつつみ、凜々しい顔をした鐘馗が茅の輪(ちのわ)と宝剣を手に持ち、登場するところから始まります。やがて、疫病を司る鬼〈疫神(えきしん)〉が登場し、大きな目で睨み付けるようにじわりじわりと観客を威圧します。鐘馗はその気配を察し、茅の輪をかざして鬼を見つけ、力強く退治します。

あらゆる病魔から人々を守る神として、石見の村里の祭りで役舞※として演じられる「鐘馗」。須佐之男命(すさのおのみこと)と蘇民将来・茅の輪の伝説と謡曲「鍾馗」とが合体された演目とされ、須佐之男命が中国に渡り、玄宗皇帝と結び付くストーリーからは、遙か昔、日本と中国大陸が陸で繋がっていた事を彷彿させる演目です。(※役舞=かつての村里の祭りで必ず演じなければいけない、大切な演目)

コロナ撃退!疫病退散 鐘馗の舞い(11:01)

 

夜神楽鑑賞│迫力満点の「大蛇(おろち)」

石見神楽の花形演目「大蛇(おろち)」は、ダイナミックな4頭〜8頭の大蛇の演技に圧巻される神楽。これに須佐之男命(すさのおのみこと)が一人で立ち向かいます。迫ってくる大蛇に、宿泊客のみなさんもどよめき、子ども達は逃げたりはしゃいだり。みなさん大満足でこの大蛇の舞を楽しまれていました。

日本神話を代表する、島根県を舞台とする伝説「八岐大蛇」。姉神である第一神、天照大御神の岩戸隠れによる一件により、高天原の神々から追放された須佐之男命が、斐伊川の川上、鳥髪の地(現奥出雲町鳥上 船通山)に降り立ち、箸が川上から流れてきた事から人々の営みを覚え、歩みを進めた場面から始まる演目です。

【石見神楽】美又温泉まつり夜神楽定期公演│大蛇(5:04)

 

追原神楽社中 紹介

美又温泉の地元、浜田市金城町追原を活動拠点とする神楽団体。2011年結成、若さ溢れる神楽団体です。古くは美又地区にあった石見神楽団体を、新たに蘇らせ、地元追原(福原神社)の祭りに参加しながら経験と実績を積み、現在、美又温泉の顔として石見神楽定期公演に取り組んでいます。
得意演目は「塵輪(じんりん)」「天神(てんじん)」「大蛇(おろち)」、石見神楽の代表的な演目に重点を置き、日々練習に励み、ふるさとの大切な伝統芸能を団員一丸で守り、取り組む神楽団体です。

代表者インタビュー

美又温泉まつり夜神楽定期公演を担当する地元、追原神楽社中 高原 真 代表に、社中の結成や神楽公演のことなどお話をお聞きしました。平均年齢26歳、若い神楽団体に直面するコロナ禍の中での取組みも合わせ、ぜひご覧ください。〈動画 9:40〉

美又温泉の食事を楽しむ│美肌食堂(美又温泉国民保養センター内)

"つるつるすべすべ" とした美肌の湯として知られる、県内外にファンの多い美又温泉でのランチに、『美肌食堂』にやって来ました。美又温泉国民保養センター内の食堂で、浜田の食材が楽しめる人気のお店です。
レトロな風格の内装で、ゆっくりとお食事を楽しむことができます。メニューは海のもの、山のものと、四季折々の豊富な浜田の食材が揃います。
美肌食堂を備える美又温泉国民保養センターは、展望露天風呂や、お土産も販売しており、宿泊もできる美又温泉の代表的な総合施設です。

美肌食堂│バトウフライ定食を味わう

サクサクジューシーなフライと、お刺身がセットになった定食。 まずは何も付けずにフライを一口パクリ。身がぎっしりと詰まっていて食べ応え抜群、噛めば噛むほど優しい旨みが口の中に広がります。 味の変化にはタルタルソースorソースを付けて、二きれすぐになくなってしまいました。山間の温泉地で浜田の海を存分に感じられる定食でした。

全国的にはマトウダイとして知られる魚ですが、島根県では「バトウ」と呼び、今、浜田港で水揚げされる魚として、ジワジワ人気が高まっています! 浜田の絶品グルメ「はまごちメニュー」にも登録されています。ぜひご賞味ください !!

 

Column

“やちょ肉うどん” も絶品!

弥栄産の猪肉が入った肉うどんに、とろーりと半熟玉子をかけて味わいます。とってもマイルドな味わい、猪肉の甘辛い味付けが、玉子と混ざって絶妙です。うどんもツルツル進んで、思わず「もう一杯!」とおかわりしそうな勢いでした。
この他にも美肌食堂では様々なご当地メニューがあります。ぜひお出かけください。

美又の湯を楽しむ│食べた後は、すべすべの温泉へ

無色透明な、つるつるとした泉質で、つや肌美人になれる展望大浴場。窓からの眺めも抜群で、ゆったりと湯につかり、寛ぐことができます。日々の慌ただしさを忘れ、至福の時を感じること間違いなし。そして、お湯から上がると肌がすべすべに! 150年変わらないこの泉質が、沢山のリピーターを呼び、ファンの絶えない温泉ということを実感できました。

美肌食堂での食事や宿泊もできる、美又温泉の代表的な施設です。大きな建物全体に昭和レトロな空気感も漂い、しっくりと落ち着けるのも魅力の一つです(戦国武将の甲冑も展示されています)。売店には地元のお土産品がたくさん、入浴後はマッサージ機もオススメです!

美又温泉国民保養センター

まさに実感!「うなぎ湯」と呼ばれる美人湯

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レトロな美又温泉通り

一瞬、昭和の時代に飛び込んだような気持ちを呼び起こす温泉通りに、旅館が並んでいます。泉質が濃く人気の美又温泉会館や、 "美肌成就" 美又薬師神社、そして各お宿の佇まいを歩いて感じることができます。お手軽に美又の湯を感じたい方は、足湯公園もオススメです。

美又温泉

日本屈指の「美肌・美人の湯」でしっとり滑らか肌に

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美又温泉会館

つかればわかる 至高の肌再生の湯

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Column

美肌成就祈願 美又薬師神社

温泉街の小さな川の流れる一角に、美肌成就祈願ののぼり。拝むと温泉効果とプラスで、いい御利益を得られそう。散策の際はぜひ立ち寄ってみてください。(昭和60年代、地元の方によって、温泉の隆盛を守るため建てられた神社で、美又温泉会館2階の夜神楽公演会場へつながる玄関となっています)

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