2024年12月02日 公開
古(いにしえ)より人々を魅了してきた神話のふるさと「出雲エリア」と、雄大な自然が織りなす絶景の島「隠岐エリア」。古代神話に登場するような由緒ある神社や、豊かな自然から力を感じられる神秘的なスポットが数多くあるという点で共通しています。
今回は「出雲エリア」と「隠岐エリア」を2泊3日で巡るモデルコースをご紹介。出雲エリアの神々しい空気に触れ、隠岐エリアの島々で悠久の時を感じる、エネルギーチャージの旅に出かけてみませんか?
古来から神々の力が宿るとされる場所が、今でも大切に守り継がれている出雲エリア。日本一の縁結びの神様を祀る出雲大社と、車で20分圏内にある人気のパワースポットを巡ります。
日本一の縁結びの神様として名高い「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祀る出雲大社。縁結びとは、恋愛だけではなく、人々を取り巻くあらゆるつながりのご縁を結ぶものとされています。旧暦10月の「神在月(かみありづき)」には、全国から八百万の神々をお迎えし神在祭が執り行われます。厳かな空気の中で参拝すると、清々しく澄んだ気持ちがみなぎってくるはず。
車で4分もしくは徒歩で15分
出雲大社の西方にある海岸で、国譲り神話や国引き神話ゆかりのパワースポット。日本の渚百選にも選ばれており、弁天島をシルエットに沈む夕日の風景は神秘的です。旧暦10月10日(神在祭の前夜)には、全国の八百万の神々をお迎えし、神迎神事が執り行われる神聖な場所でもあります。
車で15分
日御碕(県道29号大社日御碕線)は、現在、一部区間が仮設道路による片側交互通行となっています。
詳細については下記サイトにてご確認ください。
太陽神「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と、出雲神話の英雄神「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」が鎮座される色鮮やかな神社。伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」といわれ、厄除けや縁結びにご利益があるといわれています。
2日目は、飛行機で隠岐エリアに向かいます。隠岐エリアは4つの有人島があり、「島前(どうぜん)」と「島後(どうご)」の2つのエリアに分かれています。
島前には、西ノ島町(にしのしまちょう)、海士町(あまちょう)、知夫村(ちぶむら)の3つの島、島後には隠岐の島町(おきのしまちょう)があります。各島には豊かな自然と独自の文化が大切に残されており、「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」にも認定されています。
この日は、隠岐の島町と西ノ島町のスポットを巡り、豊かな自然と歴史を体感します。
飛行機で30分
車で15分
隠岐国の総社で、惣社大明神ともよばれています。本殿は隠岐の島町にある神社の最古のもので、造営は寛政5年(1793年)で、隠岐造りといわれる建築気式です。そして、八百杉は玉若酢命神社の参道をのぼり、神門をくぐった右側にある、樹高38m、根元の周囲約20mの県下一の杉の大木で、樹齢は千数百年といわれ、国指定天然記念物に指定されています。
車で5分
お昼は、次のフェリーでの移動に備えて西郷港(さいごうこう)周辺で。港周辺では、新鮮な魚介を使った海鮮丼や名物のサザエカレー、隠岐そばなどを食べることができます。特に、隠岐エリアの海鮮丼には、地元で獲れた新鮮なブリや鯛、イカ、イクラなどが盛り込まれ、見た目にも豪華。サザエや白バイ貝が丸ごと一個入っていることもあり、歯ごたえと風味が楽しめます。
※食材は仕入れの状況で変わることがあります。
ダイナミックな自然を体感しに、フェリーに乗って西ノ島町へ。
※11/30-12/20、1/1-3/10は12:00発。それ以外の期間は12:05発。
フェリーで1時間10分
小型船(いそかぜ)に乗り継ぎます。
小型船で7分
車で25分
隠岐エリア最大の景勝地、摩天崖。海食作用によってできた崖では日本有数の高さ(257m)を誇ります。 周囲は放牧地帯となっており牛馬がのんびり草を食む姿が見られます。 陸から見下ろせば、眼下には素晴らしい風景が心を和ませてくれます。 また、摩天崖から通天橋・国賀浜に続く摩天崖遊歩道は遊歩百選に選ばれています。
車で15分
摩天崖から続く遊歩道を降りた出口にあるのがこの通天橋。大地の力、自然の力を感じることができるジオスポットです。元々洞窟であったところが海食作用によって周辺部分が崩落したために洞窟の一部分を残してできたアーチ状の景勝地です。
車で15分
仁明天皇の時代(842年)に官社として記録されており、平安時代末期には名神大社に列せられた、隠岐四大社のひとつです。鳥居の前は浅い入江になっており、イカが神に非礼を詫びに来たという「イカ寄せ伝説」が残っています。
神社の目の前に広がる小さな浜はイカ寄せの浜と呼ばれ、例年11月末頃からイカが打ち寄せられるようになります。その昔、由良比女命が芋桶に乗って海を渡っているときに、海に浸した由良比女命の手をイカが引っ張った(噛みついたとも・・・)ことから、そのお詫びのしるしに、毎年由良の浜にイカの群が押し寄せるようになったと伝えられています。
車で20分
フェリーで隠岐の島町へ戻ります。
フェリーで1時間15分
隠岐の島町の港へ18:35ごろ到着。
宿泊先へ向かいます。
ホテルや旅館では、海産物を筆頭に島の豊かな食材を活かした夕食が楽しめます。また、民宿やゲストハウスなど、地元の人との交流を楽しめるアットホームな宿も増えており、離島ならではの温かいおもてなしを体験できます。
最終日は、隠岐の島町にある神秘的なスポットをゆっくり巡ります。静かにたたずむ杉の巨木からは大地のパワーを感じることができ、日常の喧騒を忘れて心を豊かにしてくれることでしょう。
樹齢約600年の隠岐の天然記念物です。根本付近から6本の幹にわかれており、標高約40m。この根本から複数に分かれる形態は、約2万年前の氷河期を経て、約1万年前に島となった隠岐の環境の中で独自進化を遂げた姿だと言えます。名前の「かぶら」の由来は矢の鏑や、野菜の蕪(かぶ)など諸説あります。
車で30分
隠岐エリアの最高峰である大満寺山中にひっそりと生き続ける巨木。 樹齢は約800年といわれ、樹高約40m、幹囲約11m、主幹は15本に分岐し、その分岐した部分から大小24個もの乳房状の根が垂れ下がっています。 周囲は夏でも涼しく、特に雨上がりはとても神秘的な雰囲気を感じることができます。
車で35分
3日目のお昼は、隠岐黒磯牛を使った絶品ローストビーフ丼はいかがでしょうか。隠岐エリアでは、海鮮だけでなくお肉も楽しめます!隠岐黒磯牛はミネラルたっぷりの牧草を食べて育つため、肉質が良く、きめ細やかな霜降りが特徴です。脂の甘みと赤身の旨味のバランスが絶妙なローストビーフ丼をぜひお召し上がりください!
車で20分
隠岐エリアと本土とを結ぶ交通手段は、飛行機、フェリー、高速船の3種類。せっかくの島旅、帰路は「船旅」という特別な体験を楽しみましょう。フェリーと高速船は、西郷港をはじめとする隠岐エリアの各港と、「七類港(島根県松江市)」・「境港(鳥取県境港市)」とを結んでいます。フェリーはゆったりとした船旅が楽しめ、高速船は所要時間を短縮できる。旅プランに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
<島根県本土へ、フェリーを利用する場合>
西郷港から七類港まで、約2時間30分
<島根県本土へ、高速船を利用する場合>
西郷港から七類港まで、約1時間
その他、隠岐エリアまでのアクセス情報の詳細は、下記サイトにてご確認ください。