一般には大寺薬師とよばれ、推古天皇(592~628)のころ鰐淵寺の開山智春上人が建立したと伝えられる。永禄年間(1558~1569)に再興され、天台宗から浄土宗に改められた。山号は護国山。現在の建物は慶安年間(1648~1652)の洪水後の再建で、大寺薬師は現在の萬福寺の位置から約300m奥の広瀬に建てられていたらしい。寺宝の仏像の大きさなどから、旧本堂は名の如くかなり大きな建物だったと考えられる。
この寺の収蔵庫には9体の重文指定の仏像がおさめられている。本尊の薬師如来坐像(134.2cm)、日光(161.5cm)・月光菩薩(160cm)、そして観音菩薩2体(160.6cm、147.8cm)と四天王立像(181.8~192.1cm)である。これらは皆、一木造りの大作である。制作時代は、寺伝で行基作とされているが、様式から貞観末期から藤原初期(10世紀ごろ)のものと推定されている。
住所 | 〒693-0074 出雲市東林木町416 |
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お問合せ先 | 大寺薬師 TEL:0853-24-1549 |
営業時間 | 夏季(4月~9月)8:00~17:00 冬季(10月~3月)9:00~16:00 |
利用料金 | 大人500円、小中高生200円(小学生以下無料)、団体15名以上大人300円、小中高生のみ団体50円、障がい者100円 |
交通アクセス | 一畑電鉄大寺駅から徒歩10分 |
駐車場 | あり 普通車6台 無料 |
駐輪場 | あり 無料 |