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筒描藍染

高瀬川の流れに息づく伝統の技と藍染め

出雲の庶民の生活の中から生まれた民芸の一つに藍染があります。江戸時代、木綿を織ることが盛んになるにつれ、紺屋(こうや)が生まれました。

かつて市内を流れる高瀬川沿いには紺屋が建ち並び、京都の鴨川を思わせる繁盛ぶりであったといいますが、今では上成(じょうなり)橋付近に1軒が残るのみです。

大正時代まで藍染の品物は嫁入り道具などに広く用いられ、特に筒描きの技術が発達していました。これは布に模様を染める場合に、型紙によらず渋紙で作った筒袋の中に防染用の糊を入れて、糊をおしだしながら描いていく方法です。それを藍瓶につけて染め、流水で糊を洗い落すと、糊で描いた部分が白くはっきり模様として浮き上がってきます。

現在残っている紺屋長田染物工場では、この伝統を守り続けています。製品は、紋風呂敷、のれん、その他新作民芸品があります。昭和57年(1982)3月島根県ふるさと伝統工芸品に指定されました。

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