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ツノヅカキノモトジンジャノカヒトヒトマロノマツ

都野津柿本神社歌碑と人麻呂の松

万葉の代表的な歌人である柿本人麻呂の生涯については不明な点が少なくありません。7世紀から8世紀の初頭にかけて、天武、持統、文武帝につかえた宮廷詩人で、晩年石見国権守としてこの地に下り、没したといわれています。

人麻呂の歌には、石見の風土とそこに生きる人々の姿を高らかに歌いあげたものが多くあります。歌碑は江津市内に点在していますが、そのひとつが都野津柿本神社にあります。

ここは人麻呂が仮寓した地と伝えられ、人麻呂の妻依羅娘子ゆかりの地であるともいわれています。

歌碑には、「石見乃也高角山之木際従……」(『万葉集巻二の132』)の歌が万葉仮名で刻んであります。

この歌碑を守るように枝を傘のようにひろげた黒松の大木がありました。樹齢800年以上と推定され、高さ13.7m、根元まわり5.5mの見事な巨木は、人麻呂が仮寓した記念として植えられたといういわれがあり、古くから人々に親しまれ、昭和44年(1969)には、県の天然記念物に指定されていましたが、近年枯死が確認され、平成9年(1997)1月17日伐採されました。現在は、その一部が保存されています。

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