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旧堀氏庭園

300年の歴史を誇る名園は絶景の紅葉スポット!

堀家は代々、銅山経営を家業としてきた家である。江戸時代には大森銀山代官の下で、笹ヶ谷を中心とした天領を支配し、地元の笹ヶ谷銅山をはじめ近隣の鉱山の多くを経営した。長い白壁の続く壮大な屋敷は天明8年(1788)、本邸の門は享保18年(1733)の建築である。
庭園は銅山王と呼ばれた十五代堀藤十郎が、明治30年(1897)庭師を大阪から招いて作庭したものである。裏山である緑山を借景として取り入れ、池を中心に石灯籠、庭石が見事な配置の妙をみせている。また、池泉の護岸石組や岩島などは、明治期のものとしては技術的にすぐれたものである。イロハカエデを主体とする植栽も見事なもので、紅葉のころは麓から山頂まで3段階に分かれて色が変わる三段染めが見られる。全体の構成は明治の自然主義的意匠となっており、旧家の山荘の庭園にふさわしい落ちついた雰囲気がよく出ている。

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