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鹿子原の虫送り踊り

190年以上続く県指定無形民俗文化財

邑智郡邑南町矢上の鹿子原に残る民間信仰行事の一つです。虫送り行事は昔は全国各地にありましたが、農薬の普及などですっかりすたれ、原型を留めるものは少なくなりました。
毎年7月20日に行われる、「鹿子原の虫送り踊り」は古型を残す全国でも数少ないものといわれ、昭和42年(1967)5月県無形民俗文化財に指定されています。花笠に浴衣、紅だすき姿の若者たちが腰に太鼓をつけ、乗馬姿のワラ人形を中心にくり出し、独特の「虫送り唄」に合わせて行進、やがて村はずれの川に人形を流します。ワラ人形は平家の武将、斎藤別当実盛(さねもり)を型どったもので、実盛は源氏の兵に追われたとき、水田で稲株に足をとられて討たれました。
このため死後、ウンカとなって稲を食い荒らすようになったといいます。そこで実盛を慰め、無事に村から送り出してしまおうというのが同行事の由来で、ウンカをサネモリと呼ぶ地方もあります。

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