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羅漢寺 五百羅漢

石室山羅漢寺は川をはさんで、崖をうがってつくられた石窟と向かいあっています。これは宝暦年間(1751~1764)に、大森観世音寺住職月海浄印(げっかい)と銀山地役人中山賀光(ひろみつ)が中心となって建造したものです。明和元年(1764)完成しました。石窟は3室あり、一部崩壊した中央の石窟には釈迦、文殊、普賢の3仏、左右の石窟には石窟羅漢座像501体(左251体、右250体)が安置されています。県指定文化財です。
羅漢とは仏道修業僧の最高段階の称で、江戸中期からは、死者の霊をとむらうために像をつくるようになりました。像の銘によると、寄進者は地元の銀山周辺や石見を始め、出雲や遠く江戸にまで及んでいます。作者は温泉津福光(ゆのつふくみつ)の石工坪内平七(つぼうちへいしち)ら数名で、42~46cmの大きさの像はきれいに着色されています。
石窟の左手には御三卿田安(たやす)家寄進の宝篋印塔が建ち、前を流れる川には三つの石造りの太鼓橋が架けられており、これらも羅漢座像と共に県の文化財指定をうけています。
羅漢寺には参拝者が絶えることがないです。それは、ここの羅漢像がそれぞれ個性的な表情をしており、亡くした身内によく似た羅漢さんが必ずいるといわれているからです。

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