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隠岐武良祭風流

日天と月天の出会う祭り 

隠岐の島町の元屋(がんや)、中村、西村、湊の各地区が参加して行われる大祭です。元屋の八王子神社に安置されている日神(日天:にってん)と、中村の一之森神社の月神(月天:がってん)の出会い神事を中心とする行事で、両社配下の小社の神々を伴って行われます。日天月天の出会いから日月祭とも呼ばれ、昔は隔年の9月19日に行われていましたが、今は10月19日、隔年で大祭が行われています。
祭りに参加する地区が『和名抄(わみょうしょう)』に載る武良郷(むらのごう)であることから武良祭と称しています。この祭りの由来は、隠岐国総地頭職佐々木定網(1142~1205)が、隠岐は気候が不順で陰湿なため病者も多く、穀物も不実なことを気づかって、自分の本貫地である近江国佐々木庄から日神月神を勧請し、武良祭を催させたのにはじまると伝えています。
この神事での全過程は10月9日から20日にわたる長期のもので、祭日の19日までに、役指会、輿飾りとラチン、別餮、駆者参籠、小神参集、尊形飾り、宮守、かぎ守参籠、前夜祭など細かい行事が行われます。昭和43年(1968)6月に県指定の無形民俗文化財になりましたが、この指定は19日の神事に対してのものです。
19日は八王子神社、一之森神社ともに日神月神を長竿に飾り、御日守(おひもり)役が捧持し、その後を裃(かみしも)を着て紅をつけた男子が2人太鼓を担います。鼓手が「ヘンヨー」とはやしながら太鼓を打ちます。太鼓のあとには多数の御輿が続き、更に楽隊とヨロイカブトを着た行事が続きます。そして日神と月神が祭場で出会い、互いに礼拝しあうのです。神前では終始楽が奏でられ、その間占手(うらて)神事、相撲神事、流鏑馬(やぶさめ)神事などが行われます。玉若酢命神社の御霊会風流と水若酢神社の祭礼風流とともに隠岐三大祭りの一つです。

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