島根県と広島県境の弥畝(やうね)山に源を発し、益田市横田で高津川に合流する。その上流および支流の広見川の浸食によって形成された匹見峡は、西中国山地国定公園屈指の景勝地として名高い。
表匹見峡は、全長4kmの間に魚飛、長淵、小沙夜淵など20あまりの奇勝が連続している。特に絶壁を背に深淵が屈曲する屏風が浦はみごとである。裏匹見峡は広見川のⅤ字峡谷で、五段滝、平田淵など滝と深淵の連続である。展望台のある鈴ヶ嶽付近は壮絶な断崖絶壁が屹立(きつりつ)している。渓流に沿って自然探勝路が整備されており、保矢ケ原にはバンガローやキャンプ場、バーベキューハウスなどが作られている。奥匹見峡は三の谷川流域にあり、50mを超す三の滝や鎧滝などの滝のほかに、シャクナゲの自生地がある。
清楚な流れは、ゴギ、ヤマメなどの渓流釣りも楽しめる。
住所 | 益田市 |
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