浄土宗岩野山大光寺にある。当寺は弘仁年中(810~824)創建といわれ、永禄2年(1559)に神門寺六十九世玄林和尚が再建したが、天明年中(1781~1789)に焼失した。その後、寛政7年(1795)に三たび建立され、創立以来大円寺と号していた。しかし文政元年(1818)に没した松江藩七代藩主治郷(はるさと)(不昧:ふまい)に大円庵という法号がつけられたため寺号の大円寺を廃し、大光寺と改称した。
岩野薬師の創立由来は、岩野某の娘が、幼くして父母に死別、その菩提をとむらうため薬師像を祀って暮らしているところへ、仏のお告げで来たという男が現われ、夫婦となった。それからも薬師を信仰し続けたのに始まるといい、一名妻薬師(つまやくし)ともいうようになったと伝承している。一畑、平田(瑞雲寺)とともに出雲三大薬師の一つで、手足が不自由な人や、乳の出の悪い人に霊験があるといわれ、9月8日、9日の祭礼は近隣の参拝者で大いに賑わう。
住所 | 〒699-0624 島根県出雲市斐川町上直江2198 |
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お問合せ先 | 岩野薬師 TEL:0853-72-0074 |
交通アクセス | 山陰本線直江駅から徒歩10分 |
駐車場 | あり 普通車 100台 |