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カナヤゴジンジャ

金屋子神社

広瀬町の最奥部西比田の重畳たる中国山地の小盆地に鎮座し、広瀬町の中心部から約25km南方にあたる。

 

当社は数度の火災により、文献その他殆ど焼失してしまったので、その由来などは明らではないが、遠く上古の神話に端を発し、祭神金山彦神(かなやまひこのかみ)、金山姫神(かなやまひめのかみ)のほか15柱を祀り、古来タタラ製鉄七守護神として知られる。

 

金屋子さんの名のもとにその信仰圏は広く、往時は山陰、山陽および大阪地方における製鉄業者の信仰が厚く、旧藩時代においても代々の藩主は、社殿の造営や祭祀等に奉仕し、多くの寄付をするという慣例があった。
安政5年(1858)の祭礼の日、火災のため宮殿を焼失し、現在の社殿はその後の建立によるものであるが、その造りの壮麗なことは近隣に比類を見ない(県指定文化財)。ことに拝殿内のケヤキの一枚戸の龍の彫刻は荒川亀斉(きさい)の作で、たびたび拝殿をゆさぶったとの言い伝えがある。

 

金屋子神社は諸国に分祠をつくり、出雲、伯耆、備後、石見にわたって22社を数える。そのほか諸国の鍛冶鋳物師の間でも、その職場には必ず金屋子神を勧請し、本社の祭礼(4月21日)には遠近にかかわらずこの地に足を運んだといわれる。

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