松江市宍道湖に浮かぶ島
宍道湖の東端、松江市嫁島町の国道9号線から約200m沖合いに浮かぶ宍道湖唯一の島です。東西に長く、全長110m、幅約30m、周囲240mの偏平な島で、面積およそ2,657平方メートルです。
島の西側に弁天さまを祀る竹生島(ちくぶじま)神社の小祠があり、東端に鳥居もあって、30本ばかりの磯馴れ松が風情をそえます。昔はもっと少なかったのですが、昭和の初め松江出身の政治家・若槻禮次郎が苗木を寄贈し賑やかになりました。『出雲国風土記』には蚊島(かしま)とあり、いつのころからか、これに可憐な嫁島(かしま)の字があてられ、悲運の若妻の伝説も生まれて、嫁ケ島の呼び名になったのではないかといわれています。
島の西端弁財天小祠の後ろには、松江地方の漢詩人の結社剪淞吟社(せんしょうぎんしゃ)が建てた詩碑があります。安来節をはじめ数々の民謡にも唄われる島ですが、ここを点景とした夕景は特にすばらしく、ラフカディオ・ハーンも暇さえあれば、浜乃木のそば屋に人力車を走らせて、このあたりの宍道湖の残照をあかず見入ったといいます。
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関連サイト | 松江観光協会公式サイト 水の都松江 |