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眞名井神社

松江市の南郊、神名樋山(茶臼山)の東南麓に鎮座する眞名井神社は、伊弉諾尊・天津彦根命を祀る。『出雲国風土記』 『延喜式』に見える古社で、いわゆる意宇六社の一つでもある。「眞名井」と名付けるゆえんは、『古事記』記載によると天照大神と弟神の須佐之男命が「天の眞名井」で「誓約」を行ったことによるもので、近くには出雲国庁・国分寺などが点在する古代出雲の中心地・大庭の里(意宇の里)があり、近くには伊弉冉尊を祀った国宝の神魂神社もある。
現在の本殿は寛文2年(1662)に再建されたもので県文化財に指定されている。神社から南に延びる参道は358mあり、以前は両側に黒松が生い茂り風情をかもし出していた。現在松江市によって新規格による松並木の参道の復元中である。この参道の特筆すべきは条里制の基準点であるらしいことで昭和30年代以降明らかにされ、このあたりの水田は区画整理や意宇川の氾濫等でかなり変形はしているが、今も注意して見ると古代の区画線が現在の畔に使われている所がかなりあり、この参道が古代において重要なポイントになっていたらしいことがわかる。
神社に通ずる90余段の石段は、下の道路からは直接社殿が見えないように正面がふさがれ、しかもこの参道もはずし更に東側にずれているのは意図的なものなのか、それとも参道が神社建立以前よりあった為かは不明であるが、古い形態をとどめる神社に於いては、尊貴なものの直接の披見をはばかって、正面を意図的にずらす例は多々あることである。

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