SHIMANE AREA INFORMATION
石見銀山と周辺エリア
観光スポット
龍源寺間歩
2007年7月2日、島根県大田市の石見銀山遺跡が世界遺産に登録されました。銀を精錬するためには、大量の薪炭用木材が必要とされます。石見銀山の特徴は、周辺の環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」であり、その点が高く評価され、世界遺産登録につながりました。
「間歩」とは銀を採掘した坑道のことをいいます。「龍源寺間歩」は1715年に開発された坑道で、大久保間歩に次いで長く600mもあります。正徳5年の開発で、永久、大久保、新切、新横相間歩とともに代官所の直営で「五か山」と呼ばれていました。
内部はノミで掘った跡がそのままの状態で残っており、当時の作業の様子を知ることができます。「龍源寺間歩」は唯一、常時一般公開されている間歩です。
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大久保間歩
「大久保間歩」は、初代奉行の大久保長安の名から名付けられた、石見銀山最大級の間歩です。江戸時代から明治時代にかけて開発され、その規模は他の間歩に比べて群を抜いています。坑内の高さは最大で5mあり、大久保長安が槍を持ち、馬に乗ったまま入ったという伝説があります。
大久保間歩は、「石見銀山大久保間歩 一般公開限定ツアー」で見学が可能です。
石見銀山世界遺産
センター
「石見銀山世界遺産センター」は、石見銀山の歴史と技術を紹介する展示や、石見銀山の調査・研究センターとして、最新の調査成果を公開していく施設です。
当時の銀の精錬技術である灰吹法(はいふきほう)を解説する常設展示などのほか、企画展も開催します。展示コースの最初には、全て銀でできた御取納丁銀の5倍のサイズのレプリカが飾ってあります。
建物の外観にもこだわりがあり、地元産の石州瓦で屋根を葺き、木造風の意匠としています。正面のガイダンス棟は大森代官所跡の表門・門長屋をデザインモチーフに造られています。
大森の町並み
江戸時代の武家屋敷や代官所跡、石見銀山で栄えた豪商・熊谷家住宅など、歴史的な建造物や文化財が並び、当時の面影を残す大森の町並み。その通りをのんびり散策すると、どこか懐かしい雰囲気に包まれます。その景観を壊さないよう、自動販売機も木製枠で造られています。
近年では、古民家の趣を残しつつ新しさも取り入れたお店やカフェなどもあり、落ち着いた雰囲気に癒される人気のスポットになっています。銀細工を扱ったお店もあり、お土産におすすめです。
大正末期の貴重な理容文化が残る理容館アラタが、2012年5月1日、全国理容連合会「理容遺産認定」の第一号店として認定されました。
また、環境に配慮した石見銀山という事もあり、排気ガスやゴミを出さないのも観光の基本。散策には徒歩がおすすめですが、レンタサイクルを利用すると便利です。
五百羅漢
銀山で亡くなった人々の霊と先祖の霊を供養するために建てられた「羅漢寺」。その羅漢寺の向かい側に掘られた3つの石窟には、完成までに20年もの歳月がかかったという、501体の羅漢像が安置されています。
羅漢像はすべて色鮮やかに塗りが施されており、泣いているもの、笑っているもの、天空を仰いでいるものなど、様々な表情を浮かべています。
熊谷家住宅
大森の町なかにある「熊谷家」は、かつて石見銀山で栄えた古い商家。家業である鉱山業や酒造業のほかに代官所に収める年貢銀を秤量・検査するなど、石見銀山御料内でもっとも有力な商家の一つで、国指定重要文化財に指定されています。
内装はとても趣ある造りになっており、雲立涌文様(黄土地に銀色)を用いた襖・壁紙で内装を整えられた座敷は、夏には御簾と葦戸を用いたしつらいになります。そのほか、熊谷家が実際に使っていた道具類や衣服をはじめ、くらしを伝える品々を展示しています。
三瓶山
島根県のほぼ中央に位置する三瓶山は、登山やピクニック、キャンプなどアウトドアの好適地として県内外から多くの人が訪れる、人にやさしい山です。中国地方随一の自噴量を誇る三瓶温泉をはじめ、小屋原温泉、湯抱温泉など温泉も豊富に湧出しているので、日帰りで楽しむだけでなく、滞在型の観光にも適しています。
三瓶山は、約4000年前まで噴火をくり返していた火山です。カルデラ内にそびえる主峰・男三瓶山(1126m)の山裾はなだらかな地形で、西の原、北の原は広い草原になっており、放牧される牛の姿も見ることができます。ブナの純正林に代表される天然記念物の自然林や各種施設などもあり、自然学習や野外研修にもうってつけの場所です。
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島根県立三瓶自然館
サヒメル
国立公園三瓶山にある県立の自然系博物館。三瓶山をはじめとする島根県の自然について、「見て・ふれて」体感しながら学べる施設です。愛称の「サヒメル」は、三瓶山の古代の呼び名「佐比売山(さひめやま)」に由来しています。
館内には、最新鋭のプラネタリウムや、絶滅大型哺乳類デスモスチルスの化石も展示されており、時間を超えた発見が待っています。さらに、五感で楽しむキッズスペース「ふしぎの森であそぼう!」、大迫力の音と映像が楽しめるシアタールーム「火山時空シアター」など、子どもから大人まで楽しめる体感型プログラムが充実しているのも大きな魅力です。
(さんべじょうもんのもりみゅーじあむ)
三瓶小豆原埋没林公園
(さんべ縄文の森
ミュージアム)
地下に埋没した4000年前の巨樹の森を、発掘したままの状態で展示しているのが「三瓶小豆原埋没林公園」です。樹齢650年、根元の直径が2mを超えるスギをはじめ、7本の埋没樹が高さ13mの地下スペースにそびえ立ち、圧倒的な迫力で迫って来ます。
国内でも希少な埋没林が、悠久の時を超えて自然の偉大さを私たちに教えてくれます。
仁摩サンドミュージアム
歩くとキュッキュと鳴る「鳴砂」で有名な琴ヶ浜。その地域資源を大事に守り、活用するために平成3年に誕生したミュージアム。後にドラマや映画にもなった、漫画家・芦原妃名子さんの作品「砂時計」の舞台として注目を浴び、一気に人気スポットに。
特徴的な大小6つのガラスのピラミッドは、最も大きなもので高さ21mもあります。その内部には高さ5.2m、直径1mの世界最大の一年計砂時計「砂暦」が時を刻んでいます。使用している砂も1トンと桁違いです。毎年大晦日には、この砂時計をひっくり返すイベント「時の祭典」が開かれ、県内外から多くの方が訪れます。
館内では、砂に関する資料が展示され「鳴砂」保護への理解を深めることができます。隣接のふれあい交流館では、チェコのボヘミアガラスなども展示・販売され、工房では自分だけのガラス作品の制作体験もできます。
グルメ・お土産
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大田の大あなご
穴子の漁獲量が大田市は県内一。肉厚でフワフワな身は食べ応えがあり。
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三瓶そば
三瓶山麓で古くから栽培されている在来種のそば。香り高く濃厚な味わいが特徴。
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げたのは
銀山の坑夫たちも食べていたと言われる歴史あるお菓子。
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三瓶そばまんじゅう
そばの風味香る、しっとりとした餡のお饅頭。